【子供へのアプローチ方法を徹底解説①】食べ物の好き嫌いが多い!
この記事をみている保護者の方は「子供の好き嫌いに困っている」ことかと思います。
そして、その好き嫌いをどうにか克服させようと日々悪戦苦闘していることでしょう。
私自身も非常に食べ物の好き嫌いが多い子供でした。
好き嫌いのある子供の気持ちも分かりますし、大人になり、多くのアスリートやその保護者に出会い、自分自身で栄養について学ぶことで、好き嫌いなく食べてほしい保護者の方の気持ちもよく分かるようになりました。
今回は食べ物の好き嫌いがある子供との向き合い方をお伝えします。
これが正解だと言い切ることはできませんが、実際に私が関わってきたアスリートたちの経験を含めたお話ができればと思います。
1つの参考にしてみてください。
決して強制はしない
好き嫌いへの向き合い方の中で最もしてほしくないことは「無理やり(強制)」です。
強制して食べさせることで「食べる」「栄養をとる」ということはできていますが、自主的な次の食行動に決して繋がることはありません。
アスリートになると、食事の量や回数をある程度増やす必要性があります。
そして、そこに関わる「食欲」という重要要素は、食経験と関係があると分かっています。
以前に食べた食事が "楽しかった" "美味しかった"、 こういったプラスのイメージが次の食欲に繋がります。
アスリートだからこそ、好き嫌いなく食べてほしいという気持ちは十分に分かります。
しかし、たくさん食べないといけないアスリートだからこそ、強制はしてほしくないのです。
また、保護者の方自身も「食べさせないといけない」「それが親である自分の責任だ」と思っていませんか?
保護者の方自身にも強制させてしまっているので、それも取っ払ってください。
食事は一生行うものです。
「いつかは食べられるようになる」そう思ってみることも1つです。
一緒に食べる・美味しそうに食べる
私は好き嫌いが一生克服できないままでも良いとは思っていません。
いずれ食べられるようになるほうが食事の幅も広がり、食事の楽しさをより感じることができると考えるからです。
では、強制がだめとなるとどのようにすればよいのでしょうか?
最も大切なことは向き合い方です。
【一緒に】を意識してみてください。
特に子供は保護者の方の影響を大きく受けます。
親が好き嫌いをしているのに、子供が苦手なものを自分から食べようとは思いません。
"一緒に食べてほしいな"と思っているはずです。
また、子供ならではですが、一緒に食べている周りの人が「おいしい!!」と言って食べていると気になってきます。
色々な状況があるかと思いますが、なるべく保護者の方も一緒に食事をしてみてください。
好き嫌いをなくす方法の前に向き合い方を確認
今回の記事の中では具体的な好き嫌いをなくす方法ではなく向き合い方をお伝えしました。
方法ももちろん大事なのですが、まずはその土台の「向き合い方」を今一度確認してみてください。
その土台ができれば次は方法、実際の工夫点をみていきましょう。
次回の記事でご紹介します。
執筆者
広瀬 陽香
(ひろせ はるか)
【セミナー】
ヤングリーグ
大阪公立野球部
九州大学野球部
・水泳
選手や、ジュニア期(中学~高校生)アスリートの保護者の方など
【個人サポート】
野球
全日本選手権出場
・バスケ
全国中学校バスケットボール大会優勝校
・陸上
日本インカレ出場選手
個人サポート・セミナーやSNSでの情報発信を通じて、ジュニア期アスリートの『成長』の大切さと”自ら考え、実践できる選手”が1人でも多く増えることをテーマとしてスポーツ栄養士として活動している。