たんぱく質を上手に摂ろう!~流行りの植物性たんぱく質とは~
「おうち時間が増えてから、意識して運動するようになった」という方もいれば、一方で「運動しなくなって太ってしまった」という方もいますね。
“運動するようになった”“太ってしまった”とどちらにせよ「健康」に意識を向ける方が増えてきています。
健康を気にかける方が増えているのはとてもいいことですね!
食品業界からも健康を意識した商品がたくさん発売されています。
その中でも、今回はダイエットでもよく取り上げられる「高たんぱく質&低カロリーの植物性たんぱく質」についてお話していきます。
植物性のたんぱく質とは?
お菓子やカップ麺でも高たんぱく質&低カロリー商品が発売されていますよね!
これらは、どうやってたんぱく質を増やしているのでしょうか?
ここでよく使われているのは、「植物性のたんぱく質」です。
たんぱく質と言うと、肉や魚など動物性のものをイメージされる方が多いですが、たんぱく質は植物にも含まれているんです。
植物性のたんぱく質の中で代表的なものが「大豆」です。
大豆を粒や粉末に加工したものがジャーキーのお菓子やカップ麺の肉となり、また具材に粉末を加える等工夫され、高たんぱく質&低カロリーの食品として使われています。
動物性のたんぱく質は、脂質も多く、カロリーも高くなります。(※脂質が少ない部位もあります)
植物性のたんぱく質である大豆は脂質が少なく、低カロリーであるため注目が集まっています。
お菓子やカップ麺をどうしても食べたいけど、摂取カロリーは抑えたい場合、魅力的ですね!
健康を気にしすぎるあまり、偏った食事になるのはNG
お菓子やカップ麺以外でも健康に気遣っている食品なら、そればかり食べていたらいいと勘違いする方がいますが、そうではありません。
特にダイエットをしている方に陥りがちなのが、「カロリーや糖質ばかりを気にして他の栄養素は気にしていない」ということです。
確かにカロリーを少なくすれば、体内に溜まっている脂肪からエネルギーを使っていくので痩せていきます。
ですが、エネルギーを使うときに必要になるのがビタミンやミネラルです。ビタミンやミネラルが十分にないとカラダはスムーズに脂肪を燃やしてくれません。せっかく運動しても効果が半減してしまうというわけです。
エネルギーにももちろん役割がありますが、ビタミン・ミネラルにも重要な役割があります。
大豆には糖をエネルギーに変えるのを補助するビタミンB1、
鶏肉には美肌作りに役立つビタミンA、
カツオには赤血球をつくる鉄分
などが多く含まれます。これ以外にもビタミン・ミネラルは種類が豊富にあります。食べ物にはそれぞれ含まれているビタミン・ミネラルは異なります。
極端な話、カロリーが低いからといって肉や魚を全然食べずに大豆だけにしてしまうと栄養バランスが片寄ってしまいます。そうなると、今まで摂っていた栄養素が何かで補われない限り、その分不足のまま体調不良が起こる可能性があります。
食べる量を調節し、いろんな食材からエネルギーや栄養素を摂ることが大切です。
普段の食事でも動物性、植物性のたんぱく質をバランスよく摂るように心がけてください。
健康食品もうまく活用しながら健康になっていきましょう。
執筆者
管理栄養士
片岡 優香
(かたおか ゆか)
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