【健康情報】水を1日2リットルってほんと?必要な水分量って?
みなさんは1日にどれくらいの水を飲んでいますか?
最近はテレビなどでも女優さんが「1日2~3L飲んでます!」などとよく水分をとっていると身体の調子がいいという話も取り上げられていますね。
”3Lはきついな。。。健康になるとはいえ、なんでそんなに必要なのだろう?”と疑問があってはチャレンジする気持ちにもなりませんよね。
では、実際に私たちの身体にはどれくらいの水がなぜ必要なのかをお伝えしていきます。
人間の身体は半分以上が水分
まず、私たちの身体は約60%が水分でできています。半分以上が水ですね。成人は約60%ですが、水分量は年齢によっても異なり、胎児・新生児では約80~90%、乳児では約70~75%、高齢者では約45~50%と年齢が高いほど水分量の割合は低くなります。
水分は身体の中で栄養素などを溶かして消化や吸収を助け、身体中に栄養素と酸素を運ぶ役割と、老廃物を溶かして身体の外に運ぶ役割があります。
さらに、血液の循環を増やしたり、汗や尿、呼気として水分を排出することによって体温を一定に保っています。
また、スムーズに新陳代謝を行うよう体液の調整も行っています。
人は、体内の水分が2%欠乏するだけでも強い喉の渇きを感じます。体内の水分が10%欠乏すると命の危機にまでなります。水分は私たちの身体に不可欠なもので、量を一定に保たなければいけません。
一定に保つのであれば、身体から出る分だけ水分をとっていれば問題ないですよね。
では私たちはどのくらいの水分を摂ればいいのでしょう?
一般的に私たちの身体は1日に約2~2.5Lの水分を身体の外に排出しています。そのため2~2.5L飲まなければいけないと言われています。
そんなに出ているなんてびっくりですよね。
内訳ですが、
・尿 / 便・・・約1.3L
・不感蒸泄・・・約1L
不感蒸泄というのは、汗を含めず、無自覚で皮膚や気道から蒸散する水分のことです。
知らないうちにどんどん水分が出ているんですね。記事を読んでくださっている今も不感蒸泄で見えない水分がでていますよ!
1日に2~2.5Lの水分を摂るのは大変と感じるかもしれませんが、これだけの量が排出されているので、出た分だけ補う必要がありますね。
女優さんがテレビで言われている話にも納得です。
水分を摂取するのは主に飲料水からですが、食べ物に含まれているものと食べ物が体内でエネルギーになるときに生成される水分もあります。そのため活動量や代謝などによっても必要量が異なりますが、飲料水からは1.5~2Lは飲んだ方が身体にとってはいいのです。
水分を摂るタイミングはいつ?
最後に、飲むタイミングですが、喉が渇く前にこまめに飲むことが大切です。一度に大量の水分をとると胃腸に負担がかかるため身体によくないです。
また、睡眠時や入浴時には水分が失われやすいため、起床時、入浴前後に水分を飲むことをおすすめします。
こまめに水分をとる習慣をつけていきましょう。
執筆者
管理栄養士
片岡 優香
(かたおか ゆか)
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