【子供へのアプローチ方法を徹底解説②】食べ物の好き嫌いが多い!
前回の記事では、好き嫌いとの向き合い方をお伝えしました。
方法の前提部分をお伝えさせていただいたので、今回はその次のステップである実際に使える「方法」をお伝えします。
前回の記事でもお伝えしたように、ここに出てくる内容がすべての子供にとっての正解とは限りません。1つの参考にしていただけますと幸いです。
具材のサイズを小さくすることで味を隠す
これはよく知られている方法ですが、味や見た目が苦手な場合におすすめです。
例えば、人参が苦手な場合に肉じゃがに入れる人参のサイズをいつもより小さくする等です。
サイズが大きいとより味を感じやすくなりますが小さくすることで、味を感じにくくなります。
少し面倒ですが、まずは「すりおろし」をしてから料理に入れることで、その食材が入っていることが分からないため見た目が気になる場合も、味が気になる場合もそれを感じにくく食べられます。
また、「嫌いな野菜を自分は食べられた」という肯定感も子供に感じてもらえます。
大げさなくらい褒めてみると、ステップアップで食べられるようになるかも知れません。
サイズを小さくする方法は根本的な解決にはならないかも知れませんが、これで食べられるようになる子供は沢山います。
調理方法を変える
特有の味や触感が苦手な場合におすすめです。
例えば、人参の場合「煮る」等火を長時間通してしまうと特有の甘みがでやすいです。
そこで「生」で食べてみるのはいかがでしょうか?野菜スティック等がおすすめです。
人参を火に通したときの特有の味が苦手な場合は食べられるようになりやすいです。
柔らさが苦手な場合も効果的です。味の青臭さは残りますので、好みは分かれますが、ぜひお試しくださいね。
また、しいたけの場合は「炭」で焼くと余計な水分がとび特有の「ぐにゃっ」とした触感が軽減されます。
大きな肉厚のしいたけが、このシチュエーションには合うので、思い切って食べてもらってください。
醤油をたらすだけのシンプルな調理法でとっても美味しいです。
私がしいたけを食べられるようになったきっかけは炭火でのバーベキューでした。
他にも油で炒める、揚げ物にすることでコーティングし特有の匂いを軽減する方法もあります。
煮物のしいたけよりは食べやすくなる傾向があります!
味の濃いものに入れてみる
例えば、カレーや焼きそば、佃煮等にしてみると味がごまかされて、ぺろりと食べてしまうことも。
「煮物の人参は嫌いだけど、カレーの人参は食べられる。」「しいたけはダメだけど、つくだ煮のしいたけは好き」という方が周りにいませんか?
料理は限られてしまいますが、味付けも1つの方法になりそうです。
しいたけのつくだ煮を細かくきって卵焼きにいれてみても良いですね。
アスリートの場合、同じ世代の一般の子と比較し消費エネルギー量が多いため、ご飯量が必然的に多くなります。
そのため、ある程度味を濃くすることもあるでしょう。そのいつもの料理の中に混ぜてみてはいかがでしょうか?
調理方法で子どもの好き嫌いを克服
少し手間なものもありますが、工夫をしてみることで食べられるようになるかもしれません。
子どもと一緒に調理ができるような状況であれば、一緒に作ってみてください。
保護者の方の調理負担も軽減しつつ、子ども自身も自分で作ったものだと苦手な食材でも食べれたりします。
案外、些細なことがきっかけで食べられるようになることもあるのが「好き嫌い」です。
次回の記事では、調理方法以外のアプローチ方法をお伝えします。
執筆者
広瀬 陽香
(ひろせ はるか)
【セミナー】
ヤングリーグ
大阪公立野球部
九州大学野球部
・水泳
選手や、ジュニア期(中学~高校生)アスリートの保護者の方など
【個人サポート】
野球
全日本選手権出場
・バスケ
全国中学校バスケットボール大会優勝校
・陸上
日本インカレ出場選手
個人サポート・セミナーやSNSでの情報発信を通じて、ジュニア期アスリートの『成長』の大切さと”自ら考え、実践できる選手”が1人でも多く増えることをテーマとしてスポーツ栄養士として活動している。