成長期アスリートにジュニアプロテインは必要か?

記事

アスリートにプロテインは非常になじみのあるものになりました。


しかし、ジュニアアスリートにプロテインはまだそれほど広まっていません。


そもそも、ジュニア期にプロテインが必要なのかどうかという意見も専門家によってわかれることもあります。

今回はジュニアプロテインの必要性についてのお話です。

ジュニアプロテインと成人用プロテインの違い


ジュニアプロテインと成人用プロテインの大きな違いは「成長に関する栄養素」が入っているかどうかです。

具体的には、カルシウムやビタミンD、鉄です。


またビタミンに関しては、成人用プロテインの中でも含まれているものもありますが、大手のジュニアプロテインには何かしらのビタミンが必ず入っています。


他にも成人用プロテインは1食分で20~30gのタンパク質であることに対して、ジュニアプロテインは6~15g程と少ないことも特徴です。


タンパク質だけではなく、ほかの栄養素も補給できるものになっています。

ジュニアプロテインは必要なのか


高校生アスリートであれば、必要な場合も多くあるかと思います。


小中学生と比べると体重が増えるため、体重当たりのタンパク質必要量が増え、食事だけでは補えきれない場合もあります。

またトレーニング強度も上がるため、強度によってスポット的に取り入れることもよいでしょう。

※必要性は同じ高校生でも体重・競技やトレーニング内容により異なります。


小学生に関しては、体重にもよりますが、大半の選手が食事で不足する可能性は少ないでしょう。


しかし、中学生になると高校生並に体重が増えるため、1食当たりのタンパク質量も増えます。


様々なチームをみていると昼・夜ごはんではタンパク質量が不足している選手は少ないですが、「朝食」で適切なタンパク質量がとれていない傾向があるように思います。


そのため、中学生では朝食でタンパク質源になる主菜や乳・乳製品を十分にとれていない場合はジュニアプロテインを補助的に使うことを推奨しています。

ジュニアプロテインの注意点


ジュニアプロテインも過剰摂取になる可能性はあります。

上記に記載したように、朝食以外では摂取できている場合が多くあります。


特に、夕食が1日の中で沢山食べられることが多いため、食事の全体量が上がり、タンパク質摂取量も1日の中で最も多くなっていることでしょう。


そこで、プロテインも追加してしまうことで過剰摂取につながる可能性があります。


また、しっかりと主菜や乳・乳製品がとれているジュニア期のアスリートも食事にプロテインを追加する必要性は低いと考えられます。

ジュニアプロテインを取り入れるなら朝


最近の研究で、1日のタンパク質摂取量が同じ場合、朝(活動期のはじめ)に重点的に摂取した方が筋量の増加には効果的であることが示唆されました。


朝が弱い選手にとって、朝食にジュニアプロテインを取り入れてみることは有効だと思います。


次回は、ジュニアプロテインを選ぶ際のポイントをお伝えします。


参考文献:Distribution of dietary protein intake in daily meals influences skeletal muscle hypertrophy via the muscle clock



執筆者

スポーツ栄養士 広瀬 陽香(ひろせ はるか)


【セミナー】

日本少年野球連盟、東京都軟式野球連盟

ヤング・ボーイズチーム、大阪公立野球部、九州大学野球部

J-STARプロジェクト JHAエリートアカデミー

(公益社団法人日本ホッケー協会が実施する育成プログラム)


【個人サポート】

野球:ボーイズ・シニア・ヤング・部活動

バスケ:全国中学校バスケットボール大会優勝校

サッカー:高校新人戦兵庫県大会優勝

スターティングメンバー

陸上:日本インカレ出場選手

フィギュアスケート:ジュニアオリンピック出場選手

ホッケー:オリンピック出場選手



個人サポート・セミナーやSNSでの情報発信を通じ、ジュニア期アスリートの『成長』の大切さと”自ら考え、実践できる選手”が1人でも多く増えることをテーマとしてスポーツ栄養士として活動している。




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