アスリートこそホンモノの調味料で食事を②

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前回は、日本を象徴する調味料である「醤油」と「味噌」をお伝えしました。

これまで意識をしてこなかった部分に注目してみてみると面白いですよね。


食事は知れば知るほど奥が深くとても学びがいがあります。


今回はみりんについてお伝えします。

これで、和食を作る際に頻度高く使用する調味料がそろいます。


ぜひ、こだわって食事を作ってみてくださいね。

みりんの材料

みりんの大きな違いは「糖類」と「醸造アルコール」の有無です。


みりんの1番シンプルな原材料は「もち米」「米麹」「焼酎」です。

原材料名がこの3つのみのものを選ぶと良いでしょう。


原材料名の違いは「糖質」と「醸造アルコール」です。


「醸造アルコール」は醤油の添加物でもあった「アルコール」とほぼ同じです。


値段が高いみりんは「米焼酎」を使用している傾向があり、それ以外は代わりに「醸造アルコール」を使っています。


「焼酎」ではなく「醸造アルコール」を使用する方は、甘みがどうしても減ってしまいます。

そのために、人工的に甘みを加えて似せているのです。


みりんは特に2つを比較すると味が大きく変わります。


最初に挙げた3つの材料だけで作られた本みりんの美味しさには驚きました。

もう一方のみりんにも糖類がはいっているため、甘みはありますが、その味の深さや複雑さが全く違いました。

調味料なのに、そのまま飲めてしまう美味しさです。

みりんは元々飲み物だった


それもそのはず、みりんは戦国時代に誕生。

当時は高級酒として飲用されていたのです。


その甘さから女性も楽しんで飲めることができたとか。

当時は砂糖よりも入手しやすい甘味料として用いられ、後に焼酎度合いの低い本みりんが誕生しました。


ところが、戦中・戦後の米不足のためにみりんは製造中止になり、再開してからも高値が続き、アルコールと水あめで作るみりんやみりん風調味料などがでてきました。


このようにして、みりんは飲み物から調味料へとポジションが変わっていったのですね。


砂糖不使用で美味しい!本みりんを活用した料理


本当にほのかに甘くて砂糖がなくてもとってもおいしく作ることができます。

実際に砂糖なしでのみりん料理が「肉じゃが」と「肉みそ」です。


どちらも砂糖の甘味が使われるような料理ですね。

ホンモノの本みりんがあれば、砂糖は必要なくなるかも知れません。


砂糖を使わないことで起きるメリット


砂糖は、精製された食品なのでビタミン・ミネラルがほとんどありません。

またアスリートはおかずの量も多くなるため、砂糖を多く使用した料理があると砂糖の量が結果的に増えてしまいます。


砂糖は、エネルギーになる際にビタミンB群(特にビタミンB1)を使うため、ビタミンB群の不足にもつながる可能性があります。


そのため、調味料を工夫することで食事でとった栄養素を効率的に使うこともできるのです。

ぜひ、一度お試しくださいね。



執筆者

スポーツ栄養士

広瀬 陽香

(ひろせ はるか)


【セミナー】

  • ヤングリーグ

    大阪公立野球部

    九州大学野球部

    ・水泳

    選手や、ジュニア期(中学~高校生)アスリートの保護者の方など


【個人サポート】

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    全日本選手権出場

・バスケ

全国中学校バスケットボール大会優勝校

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日本インカレ出場選手


個人サポート・セミナーやSNSでの情報発信を通じて、ジュニア期アスリートの『成長』の大切さと”自ら考え、実践できる選手”が1人でも多く増えることをテーマとしてスポーツ栄養士として活動している。




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