アスリートの腸内環境を整えることでパフォーマンスアップ

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ここ数年で"腸内環境"というワードが広く一般にも知られるようになりました。

腸内環境というと、美容や痩身のイメージをいだく方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、それらだけでなくアスリートのコンディションにも関係があるのです。

ちなみに、便秘や下痢をしやすい、おならがにおう、肌荒れ等は腸内環境が関係している可能性があります。

その中でも、特に便秘や下痢はパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。

例えば審美系のスポーツ(体操、新体操、チアリーディングなど)では、タイトな衣装を着ることがあります。

その際、便秘でお腹が膨らんでいる状態で衣装を着ることは非常に苦しさを感じ、競技に集中できないという選手も中にはいました。

また、下痢をよくしてしまうことも便秘同様に競技への集中力を欠いてしまいます。

それだけでなく、あまりにも腸内環境が悪いと大腸炎等の腸関連の病気になる可能性もあります。

このように、腸内環境はアスリートに対して様々な悪影響を及ぼしかねないことが分かります。

そこで、今回は内容を複数回のコラムに分けて腸内環境や、それをよくするための食事方法についてお伝えします。

腸内は絶妙な菌のバランスで成り立っている


まず初めに、人の腸内はどのような状態なのでしょうか。

ヒトの腸管、主に大腸には約1000種類、100兆個にも及ぶ腸内細菌(=腸内細菌叢(そう)・腸内フローラ)が生息しています。

ヒトの腸内細菌は、善玉の菌と悪玉の菌、そのどちらでもない中間の菌(日和見菌)と、大きく分けて3グループで構成されています。

これらの菌は互いに密接な関係を持ち、複雑にバランスをとっています。

つまり、何かが多すぎても少なすぎても良くないのです。

また、腸内細菌の中で一番数が多い菌は中間の菌で、次に善玉菌が多く、悪玉菌は少数となっています。

そのため、"腸内環境が悪い"というのは、悪玉菌の割合が増えている状態を示しています。

ちなみに、腸内細菌の種類は個人によって極めて多様で異なり、さらに食事・在住国などの要因によっても異なるとされています。

善玉菌を増やすことが改善につながる


みなさんの中には、菌の大切さを理解し、善玉菌が含まれた食品摂取を心掛けている方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、体を健康に保つには、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの菌を取り入れるだけでなく、その善玉菌が占める割合を増やすことが重要です。

そのためには、善玉菌のえさを取り入れて増殖させる必要があります。

善玉菌のえさになるオリゴ糖や食物繊維を十分にとって、同居人である腸内細菌と協同して健康を作ることが大切です。

食物繊維やオリゴ糖が身体に入ると、体内で分解され短鎖脂肪酸がうまれます。

そして、この短鎖脂肪酸が大腸の蠕動運動(ぜんどう運動:腸の内容物を移動させる働き)を促進させ、腸内が酸性に傾くことで悪玉菌を殺菌します。

腸内環境を整える際に、善玉菌が含まれた食品を多く摂取する場合がありますが、あわせて食物繊維やオリゴ糖を摂取するようにしましょう。
※人によっては食物繊維やオリゴ糖があわずに下痢をしてしまう可能性があるので注意が必要です。


参考文献:e-ヘルスネット 厚生労働省

執筆者

スポーツ栄養士

広瀬 陽香

(ひろせ はるか)


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    全日本選手権出場

・バスケ

全国中学校バスケットボール大会優勝校

・陸上

日本インカレ出場選手


個人サポート・セミナーやSNSでの情報発信を通じて、ジュニア期アスリートの『成長』の大切さと”自ら考え、実践できる選手”が1人でも多く増えることをテーマとしてスポーツ栄養士として活動している。




アスリートの水分摂取はパフォーマンスを上げるカギ


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