あごのマッサージで肩こり予防

記事

多くの日本人を悩ませる肩や首のこり。


症状がひどい人では頭痛や目のかすみ、腕の痺れなどを引き起こすこともある肩こりですが、今回は肩こりの正体を解説するとともに、肩こりを楽にする裏技をお伝えします。

頭の重さを支える首肩


肩こりの正体を理解するためには、まず頭(顔面)の重さを知る必要があります。


成人の頭の重さは平均して4〜6kgあると言われており、これはボーリング玉ほどの重さになります。


人間はこのボーリング玉ほどある頭を「常に細い首で支え続ける」必要があるわけです。


そのため、首や肩の筋肉が緊張し、頭を支え続けることでコリが生まれるわけです。


ここまではよく聞く説明です。


実は肩こりは、もう1つの大きな原因から起こることがわかっています。

それはほとんどの肩こり持ちの方に当てはまりますが、あまり知られていない要素です。

過剰な食いしばりが肩こりを引き起こす

プラキシズムという言葉を聞いたことがありますか?


これは歯をこすり合わせる「歯ぎしり」や強く噛みしめてしまうなど、日常的に無意識で起こしているあごの癖のことです。


このプラキシズムが起こると「咀嚼筋(そしゃくきん)」つまり、咬む時に使う咬筋(こうきん)や側頭筋(そくとうきん)といわれる筋肉が緊張します。


この咀嚼筋に過剰な緊張が起こると肩、首の筋肉が反射的に緊張することがわかっています。

あごの筋肉は緊張しやすい

みなさんご存知のように、あごは外れやすい関節の1つです。


その理由は、あごが食事や言葉を話す際に日常的に使う頻度が多いことと、下のあごが上のあごにぶらさがっているという構造上の不安定さが挙げられます。


構造上、不安定でかつ日常的によく使うあごの関節を支えたり、動かしているのが上記で説明をした咀嚼筋なのです。


つまり元々人間はこの咀嚼筋が緊張しやすくできているのです。

咀嚼筋の位置を確認!

まずは肩こりを引き起こしやすい咀嚼筋の位置を確認します。


咀嚼筋運動に関わる筋肉には、咬筋と側頭筋が含まれます。


まず、咬筋の位置ですが、自分のもみあげのあたりを触りながら強く噛み締めてみましょう。


噛んだ時に筋肉がぼこっと盛り上がる位置が咬筋です。


また、側頭筋の位置はこめかみです。


こめかみは眉毛の外側から耳の一番上を結んだちょうど中間あたりにあり、同じように噛み締めて筋肉が盛り上がる位置を探します。


ここが側頭筋になります。

咀嚼筋をマッサージ!

咬筋と側頭筋の位置が確認出来たら、その位置を指先で丸い円を描くように揉みほぐします。


咬筋、側頭筋それぞれ少しずつ位置をずらしながら、特に凝り固まっている部分を重点的にマッサージすると、より効果が期待できます。


この咀嚼筋のマッサージはあっという間にできるので、デスクワークや家事をしているときに時間を作って繰り返しやってみて下さい。



執筆者


猫背・姿勢改善スタジオNature
姿勢改善パーソナルトレーナー
歯科専属姿勢トレーナー

ウォーキングコーチ


片山 翔太

(かたやま しょうた)




【資格】

柔道整復師

日本ストレッチトレーナー学院

①認定ストレッチトレーナー

②姿勢インストラクター


整骨院勤務を経て姿勢トレーナーに転身。

医療機関での姿勢セミナーや教育機関での講演の実績多数。

ラジオやTVのメディアにも定期的に出演し現在は子供を対象にした姿勢の教育のための活動に注力している


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