乾燥の季節、ドライアイに要注意!

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だんだんと寒くなり、乾燥する季節になりました。

今回は、目薬をさしても、乾燥に気を付けていても、なかなか治らないドライアイについてお伝えします。

もしかしてドライアイ?ドライアイの症状

目が疲れやすい、物がかすんで見える、目がヒリヒリして開けていられなくなる、、、など目の不快感や不具合があるのは、もしかしたらドライアイかもしれません。


「ドライアイ」とはその名の通り、何らかの原因で目の潤いが減り、目が乾燥したことで起こるトラブルのことです。


ドライアイは子どもから大人まで多くの人に比較的起こりやすく、経験したことがある人は多いと思います。


しかし、身近なトラブルだからこそ甘く見て放置していると、視力低下や角膜感染症、花粉症の悪化など、目の病気を引き起こす元凶になるかもしれません。


さらに、目の不調は眉間にシワが寄ったり、頭痛や肩こりを起こす原因になったり、めまいの誘発にも影響すると言われています。


ドライアイに気付いたら悪化する前に早め早めに対処していきたいですね。

目は涙が守っている!ドライアイの原因と仕組み


ドライアイになる原因は「目が乾く」ことです。


目の表面は「涙」で覆われて保護されています。


涙は1日2~3㎖ほどしか出ておらず、0.01㎜というごく薄い涙の層で目は保護されています。


涙のほとんどは水ですが、その中に少したんぱく質が混ざっていて、涙にとろみをつけています


そのため、涙は目に密着しやすくなっています。


さらに涙の表面には油の膜が張られていて、涙が蒸発するのを防ぐ工夫がされています。


それでも、空気が乾燥していたり、エアコンの風が顔に当たる、パソコンやスマホの画面に夢中でまばたきの間隔が長くなっているときは目が乾きやすく、ドライアイになってしまうのです。


また、涙や油の分泌量が少ないとドライアイになってしまいます。


空気の乾燥や風の当たり方は加湿器や空調の調整で改善できますが、涙や油の分泌の不足はどうしたらよいのでしょう。

【ドライアイの改善法】目の乾きを改善するには

「涙」は上まぶたにある“涙腺”から分泌されています。


目頭から涙が湧き出るように感じている人が多いかもしれませんが、実際は上まぶたの涙腺から分泌された涙が鼻に流れていく為に目頭にたまっている状態です。


涙は上まぶたの目尻のあたりから分泌され、まばたきによって目の全体にいきわたっているのです。


涙腺は感情に左右されるくらい神経との繋がりが深い器官です。


涙腺を支配するのは副交感神経です。


副交感神経は強い緊張感や過活動などで交感神経が優位に働いているときは働きづらく、涙の分泌が少なくなってしまうのです。


ショックな出来事があった時にその瞬間には泣けなくても、一段落付いたときや緊張の糸が切れたときに涙が溢れてくるような状況も、自律神経が涙に関係している様子を示しています。


「泣きたいほどお仕事頑張っているのに涙は出ないよ~」なんて皮肉なことにならないように、ドライアイのときには自律神経のバランスが崩れていないかを気にしてみてください。

涙の分泌を正常にするためには、深呼吸やリラックスが大切です。


目薬に頼るだけでなく、生活習慣の改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。


それらが難しい場合は、自律神経調整作用が期待できる鍼灸施術といった外的手段に頼るのも有効だと思います。

【ドライアイの改善法】目の保護をしている「油の膜」を改善するには


まつ毛の生え際には、マイボーム腺という油を分泌する皮脂腺が両目合わせて約150ヶ所もついています。


ここから分泌される皮脂が油の膜を張って、涙が乾燥しないようにしています。


しかし、アイメイクでマイボーム腺が詰まるとか、皮脂が固まって詰まってしまうことがあり、そうなると油の膜がうまく張れなくなって目が乾燥しやすくなってしまいます。


マイボーム腺の詰まりを解消するためには、まつ毛の生え際まで丁寧に洗って目を清潔に保つことはもちろん、ホットパックなどで目を温めるのが有効です。

【他にも意外なドライアイ改善策】水分不足に気を付ける


涙は意外かもしれませんが「血液」からできています。


血液に含まれる水分やたんぱく質などを成分とする涙ですから、涙は血液に影響を受けています。


また、疲れ目による血行不良は、涙の原料が不足することでドライアイに繋がります。


一方で、血液は豊富な水分によって支えられています。


水分が不足すると皮膚がかさつくように、涙の分泌も減ってしまいます。


冬は夏に比べて喉が渇きにくく、水分不足になっていることが少なくありません。


人が1日に必要とする水分量は1.5~2.0ℓと言われていますが摂れていますか?


ちなみに、カフェインやアルコールを含むものは利尿作用があり、水分の排出が促進されてしまうため、水分にカウントしない方が良いでしょう。


また加齢に伴い、体の水分量は少なくなっていくので、加齢はドライアイの原因の一つです。


ドライアイで悩んだらぜひ水分補給を意識してみてください。

ドライアイの根本的な解決法のまとめ


ドライアイに悩んでいるときはまずは眼科を受診しましょう。


ドライアイになった原因を探るだけでなく、治療法も提供してもらえます。


なかなかドライアイが改善されない人は、解説した「涙」や「油の膜」の分泌が改善できるような方法を実践してみてはいかがでしょうか。


・自律神経のバランスを整える

・目を清潔にする

・目を温める

・水分補給をする


忙しい現代人には、これらを日々の生活のなかで行うのは難しいかもしれません。


しかし、ドライアイをきっかけに生活の根本を見直す良い機会にしてもらえたらと思います。



執筆者

近藤治療院 院長

鳴島 友理

(なるしま ゆり)


【資格】

  • はり師・きゅう師免許 平成16年厚生労働大臣認定資格取得

  • 大師流小児はりの会 上級課程修了

  • 認定子育てハッピーアドバイザーHAT認定資格取得


【所属】



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