便秘や下痢、腸と姿勢の関係とは?【インナーマッスルについて】
みなさん、毎日のお通じは快調ですか?
姿勢改善を求めてこられる方にお通じの状況を聞いてみると「便秘気味です」とか「よく下すんです」という方はとても多いです。
そこで今回は腸と姿勢の関係について解説するとともに日常的に気を付けたい腸のコンディショニングについてお話していきます。
①腸について
ここでいう腸とは大腸と小腸のことを指します。
腸のはたらきについては以下の通りです。
“小腸では食べ物が「消化・吸収」され、大腸では水分が「吸収」されます。 老廃物は大腸の中を「運搬」され、体外へ便として排出されます。 これらの腸内の動きは自律神経によって機能しています。”
<腸の仕組みと働き 健栄製薬HPより引用>
つまり人間が生きるために必要な栄養を食べ物から吸収し、不要なものを排出するという、とても大切な役割をもっています。そして特筆すべきはその長さです。大腸は成人で約2m、小腸は約5~6mほどあるといわれています。小腸の表面積はテニスコート1面分にも匹敵します。それだけ長い容量のある腸は腹腔(ふくくう)といわれるお腹の空間に収まっています。
②インナーマッスルと腸
腹腔に収まっている腸は、筋肉や骨のように何かと繋がっていて固定されているわけではありません。そのため、腸が動いてしまわないようにある程度の力で固定する必要があります。
この固定の役割をするのが腹横筋や腹斜筋とよばれるインナーマッスルです。このインナーマッスルが働いてくれるおかげで5~6m以上ある腸の位置が一定に保たれて僕らは毎日食事をし、お通じができるのです。
そして、このインナーマッスルは良い姿勢を保つ際にも必要です。胴巻きのようについているインナーマッスルがお腹全体をコルセットのように支え、疲れにくい良い姿勢の土台になるわけです。
③腸活でインナーマッスルをケア
上記のように腸とインナーマッスルは密接に関係していますので、腸の状態が悪くなればインナーマッスルの働きも悪くなり、姿勢に影響することが考えられます。そこで腸を柔らかく、イキイキとした状態を保つためにできる日常で気を付けたいことをお伝えします。
1)食事は腹八分に
食べ過ぎることは胃や腸がたくさん消化しないといけなくなるために過度な負担がかかります。したがって適度な食事量に抑えることを心がけましょう。
2)食物繊維を多く
食物繊維は腸内を掃除してくれる心強い栄養素です。特に不溶性食物繊維といわれるものが多く含まれる食材を多く摂取するように心がけましょう。
例:大豆・穀類・根菜類など
3)お腹を伸ばす
デスクワークなどでお腹を丸める姿勢をとることが多いと思います。当然、そういう姿勢をとらないということは不可能ですので、1時間に1回は体操やストレッチを取り入れてお腹を伸ばすように取り組んでみてください。
まとめ
腸はインナーマッスルと繋がりをもっていて、腸の状態が悪いと姿勢に影響を及ぼします。
食事を腹八分に控え、食物繊維を多く摂るようにし、お腹が丸まった悪い姿勢が続かないようストレッチをこまめに取り入れましょう。
日々コツコツ取り組むことで便秘や腸のトラブルは減ってくるはずです。ぜひ試してみてください。
執筆者
猫背・姿勢改善スタジオNature
姿勢改善パーソナルトレーナー
歯科専属姿勢トレーナー
ウォーキングコーチ
片山 翔太
(かたやま しょうた)
【資格】
柔道整復師
日本ストレッチトレーナー学院
①認定ストレッチトレーナー
②姿勢インストラクター
整骨院勤務を経て姿勢トレーナーに転身。
医療機関での姿勢セミナーや教育機関での講演の実績多数。
ラジオやTVのメディアにも定期的に出演し現在は子供を対象にした姿勢の教育のための活動に注力している
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