姿勢トレーナーが教える腰痛対処法

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厚生労働省研究調査(2019年国民生活基礎調査の概況2)によると、全国で約2800万人、国内では4人に1人が腰痛であるという報告があります。


柔道整復師として、多くの人の痛みをみてきた中で考えても、腰痛を全く経験したことがないという人に出会ったことは記憶にないほどです。


それほど腰痛は身近で、多くの方が悩まれていると考えられます。


そこで、今回は腰痛が出た際にどういった対処をするべきか、従来の対処方法に加えて、できることをまとめていきます。

腰痛は避けられない構造?


そもそも、なぜこれほどに腰痛が起こってしまうのか。


そこには人間の解剖学的な特徴が関係しています。


全身の骨格をみてみましょう。


常に二足歩行をする我々は、背骨をS字にカーブさせることで体の重さや衝撃を効率よく吸収できるようになっています。


このS字の配列がなんらかの形で崩れてしまうと、重さの分散や衝撃の吸収に偏りが生まれます。


それが腰痛や肩こり、膝の痛みなど体の様々な症状を引き起こします。


さらに、背骨の上部に比べ、腰はとても不安定な状態といえます。


その理由は、背骨の上部の胸郭が、肋骨や胸の骨で囲われており、安定しやすい構造になっているのに対し、腰は骨1本のみしかなく、その大部分は筋肉で支える構造になっているからです。

 

では、そんな腰に痛みが出た場合、何をどうするべきか、2つの対策をお伝えしていきます。


1.体を動かす


腰に痛みが出た場合に、安静や湿布を貼ることを第一選択肢に考える方が多いと思います。


もちろん、かなり激しいギックリ腰のような状態の方はそうせざるをえませんが、そうでない場合は無理のない範囲で、体を動かすことで痛みが和らぐ可能性が高いです。


その理由は「痛みを感じているのは最終的には脳」であるからです。


腰に負担がかからないように適度に運動をすることで、腰以外の全身筋肉から脳への刺激が送られます。


そうすることで、脳内では「全身の筋肉がこれだけ動くってことは腰の筋肉はそんなに悪くないのでは?」と勘違いを起こすことがあります。


こういう場合のおすすめ運動としては、ウォーキングや呼吸をメインにしたヨガなどです。


上半身の筋トレなども効果が期待できます。

 

2.食事を減らす


腰痛持ちの方には、私は下記の食事指導を必ず行います。


腰痛と食事?と驚かれるでしょうが、経験上、様々な腰痛に効果がある場合が多く感じられます。


その理由は腸の状態と腰を支えるインナーマッスルの動きが影響しているからだと考えられます。


経験上、多くの方が効果を実感していますので、ぜひ参考にしてください。


腰痛持ちの方への食事指導内容は主に2つです。


     食べ過ぎない(急性症状の場合1~2食抜く)※体の状態にもよります。

     パンや麺、砂糖などの精製食品を減らす。

 

この2つを実践するだけです。ぜひ、試してみてください。


腰痛は食事はもちろん、日頃の運動習慣や姿勢、またストレスとも大きく関係していますので、日々の生活の中で予防しながら過ごしましょう。



執筆者


猫背・姿勢改善スタジオNature
姿勢改善パーソナルトレーナー
歯科専属姿勢トレーナー

ウォーキングコーチ


片山 翔太

(かたやま しょうた)




【資格】

柔道整復師

日本ストレッチトレーナー学院

①認定ストレッチトレーナー

②姿勢インストラクター


整骨院勤務を経て姿勢トレーナーに転身。

医療機関での姿勢セミナーや教育機関での講演の実績多数。

ラジオやTVのメディアにも定期的に出演し現在は子供を対象にした姿勢の教育のための活動に注力している


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