妊活を支える睡眠の話~睡眠の質を高めよう~
妊娠のメカニズムは解明されているようで、人力の及ばないコントロール不可能な性質があります。妊活を頑張っているのにうまくいかなくて悩んでいる方も大勢いらっしゃると思います。そんな妊活を影で支える“質の良い睡眠”についてお伝えしたいと思います。
質の良い睡眠とは?
質の良い睡眠はとれていますか?電気やスマホの影響で、現代社会では昼夜関係なく生活できるようになりました。それに伴い質の良い睡眠をとることはとても難しいことになりました。睡眠は人生の3分の1を占める重要な時間です。一度、見直してみましょう。
睡眠の質チェック
睡眠の質について7つのチェック項目があります。いくつ当てはまるでしょうか?
□睡眠と覚醒のリズムが規則正しい
□時間をかけずに入眠できる
□朝までぐっすり寝ることができる
□朝は気持ちよくすっきりと目覚める
□目覚めてからスムーズに行動できる
□睡眠で熟眠感が得られる
□日中、過度の疲労感がなく満足度が得られる
いかがでしたか??
なるべく多くに当てはまるといいですね。
妊活にとって睡眠の役割とは?
脳の疲労回復や体の疲労回復が睡眠によってなされることは皆様も実感していると思います。
では、妊活においては、睡眠はどんな役割をはたしているのでしょう?
ヒトは眠ると脳の中からメラトニンというホルモンと成長ホルモンが分泌されます。これらのホルモンの働きにより血流改善、細胞の新陳代謝アップ、肥満解消、冷え性改善、活性酸素の除去、性ホルモンの分泌アップ、ストレス緩和、免疫力アップなど多種多様な変化が起こります。(細かいメカニズムはここでは省略します)
これらの変化は生殖機能においては精子量の増加、卵子の質の向上、体外受精率の上昇、子宮や卵巣の機能改善、着床率アップ、出産率アップ、不安や焦りの感情が減るなど好影響が期待できます。
いかがでしょうか?ぐっすり寝ることでこのように妊娠・出産に向けた準備に繋がります。ぜひ“睡眠の質”を高めたいと思いませんか?
睡眠テクニックについて
ここからは、ルーティンにしたい睡眠テクニックについてお伝えします!
1,体の仕組みを利用する
2,環境を整える
3,心を整える
4,ツボを利用する
この4つにテーマを分けて説明します。
1 体の仕組みを利用する
●朝食に、たんぱく質とミネラルをとる
(朝食が睡眠中に出るホルモンの材料となります)
●日中は太陽を浴びる。体を動かす
(しっかりとした覚醒が深い睡眠に繋がります)
●アルコール、カフェイン、喫煙は睡眠の大敵
(妊娠を希望する人はこれらを摂取しない生活にシフトしましょう)
●入浴する
(寝付く1時間前に入浴して体温を上昇させましょう、寝つきが良くなります)
●日没とともに光を減らす
(睡眠中のホルモンは光の影響を受けます。光を減らすことが重要です)
●寝巻きは体を締め付けないもの
(体をリラックスさせましょう)
2 環境を整える
●寝室の温度、湿度、音、光を心地よいものにする
●寝具は吸湿性、放湿性、保温性の良いものを用意する
●スマホは別室
(寝る前に光や情報を体に入れないようにしましょう)
●朝日を浴びましょう
(睡眠と覚醒のリズムは朝日を浴びることでスタート)
3 心を整える
●深い呼吸をする
●考え事は明日にしましょう
●寝付けない時は楽しいことを考えましょう
●無理に寝ようとしない、目は閉じておく
4 ツボを利用する
●百会 (ひゃくえ)
・頭の頭頂部にあります
・緊張や不安で眠れないときに、押しながら深呼吸をするのがおすすめ
●安眠穴(あんみんけつ)
・耳たぶの裏で頭蓋骨の張り出た骨から3センチほど下で押すと痛いところ
・自律神経をリラックスモードに切り替えて安眠に導いてくれる
●失眠穴(しつみんけつ)
・かかとの中央
・不眠症解消の代表ツボ。お灸や湯たんぽで温めるとよい
まとめ
睡眠の質を高めるための行動はどれも赤ちゃんを妊娠したら病院から注意されることばかりです。赤ちゃんを妊娠する前から体の準備をしておくことで、赤ちゃんにとって快適な環境が用意されていることになります。ぜひ妊娠を希望している人は睡眠を見直して、より質の高い睡眠をめざしてください。うまくいくように願っています。
執筆者
鳴島 友理
(なるしま ゆり)
【資格】
はり師・きゅう師免許 平成16年厚生労働大臣認定資格取得
大師流小児はりの会 上級課程修了
認定子育てハッピーアドバイザーHAT認定資格取得
【所属】
一般社団法人 日本小児はり学会 所属
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