脂肪をエネルギーに変える育児中ママの味方「小胸筋のばし」

記事

産後の体重管理は食事と運動だけではありません!


産後の体重回復が思うようにいかず「食べすぎ」だからと食事の量を減らしたり、低エネルギーのものばかり食べたりする。


育児中の無理な取り組みに、ふらふらになっていませんか?


少しずつ体重が増え続けて、卒乳後がどうなるか恐怖しかないという方も。


脂肪をエネルギーに変える場所


このような方々は、もしかしたら脂肪をエネルギーに変える機能が低下しているのかもしれません。

脂肪をエネルギーに変えてくれるのは「ミトコンドリア」です。


ミトコンドリアは筋肉の細胞に多く含まれ、なかでも「赤筋線維」という筋肉にたっぷり含まれています。


赤筋線維は誰の体にもあり、しっかりと使えるようになるとミトコンドリアが脂肪をエネルギーに変換する量が増えるという現象が起こるのです。


つまり、赤筋線維を活動させればさせるほど、脂肪が減りやすくなるということ。


体重が増え続けるという方は、この赤筋線維の活動が知らぬ間に減ってしまっているはずです。


赤筋線維がサボりがちになる原因として


・デスクワーク経験者

・自粛生活により屋内で過ごしがち

・体が硬い

・妊娠中に安静期間があった


などがあります。


こうした要因が増えれば増えるほど、関節をダイナミックに動かす機会が激減していきます。


すると、だんだん関節の動く範囲が狭まり、次第に関節が硬くなって関節の動きに関係する赤筋線維が使えない体に。


これが脂肪の代謝を知らぬ間に減らしていき、脂肪が蓄積される状態へと導くのです…。


私の院へご相談に来る女性は、妊娠前からもそのような状態で過ごしていたという方は少なくありません。


今日は授乳やスマホ操作が多い、猫背ぎみな方の体でサボりがちな前胸部(鎖骨の下)にある赤筋線維の活動量アップ法をお伝えします。

赤筋線維の活動量アップ法


デコルテエリアの深い部分に小胸筋という筋肉があります。

ここは赤筋線維の塊のような筋肉で前の鎖骨下部の肋骨と後ろの肩甲骨とを繋いでおり、呼吸とともに胸郭を動かす仕事をしています。


①背中で手を繋ぐ

腰と背中のあいだまで繋いだ手を引き上げられるといいですが、体の硬い方は腰やお尻の高さから始めてください。


②思い切り息を吸う

口笛を吹くように唇をすぼめ口から息を吸います。

背すじを伸ばして目線はやや上を見ながら5秒かけて行いましょう。


③息を吐く

唇をすぼめた状態で5秒かけて息を吐きます。


最後まで息を吐き切り、もうこれ以上空気は出ないというところまできたら息を吸います。


背中で手をつないだ状態で

②③を、10回繰り返してください。


10回完了すると、肩の力がだらっと抜けて姿勢が良くなったように感じるかと思います。


肩まわりの関節が硬い方は肩が力みがちで、この力みが赤筋線維の仕事をしにくくしているケースがあります。


育児や家事の合間にしていただくことをオススメします。


赤筋線維の活動量を増やして産後の体重管理をしていきましょう。



執筆者

トータルケアまえいけグループ
あさひ整骨院
日本橋浜町院
鍼灸師
柔道整復師

今村 匡子

(いまむら きょうこ)


【運営】

  • オンラインサロン「産後ケアを学ぶサロン」


【受賞】

  • DMM.com治療家オンラインサロン講師金賞


【著書】

  • 『産後リセット体操で妊娠前よりきれいにやせる!』(青春出版社)

  • 『「やせたい」なんてひと言もいってないのにやせた1分ねじれ筋のばし』(サンマーク出版)

  • 東洋経済オンラインビジネスニュースサイト著者

  • その他、全国紙、地方新聞、雑誌、週刊誌取材多数。講演、セミナーは年間50件を越える。



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