女性アスリートの三主徴

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女性アスリートの三主徴

女性のやせ願望からくる極端な食事制限はアスリートも例外ではありません。特に思春期の女性アスリートはその傾向があると考えられます。

また、全年齢で男子アスリートと同じような時間や強度で動く女子アスリートはある問題に陥りやすくなっています。


それは、「女性アスリートの三主徴」と呼ばれる症状です。

女性アスリートの三主徴は、女性アスリートに多くみられる「エネルギー不足」「無月経」「骨粗鬆症」3つの症状をいいます。


「もっと痩せたい・体が太くなるのは嫌だ」「アスリートは月経が来なくても仕方ない・そういうものだ」と思っている選手もいたり、アスリートとして自分に必要な食事量や、月経・骨の重要性に関する適切な知識がない状態の選手もいます。

これらは、女性アスリートの三主徴に繋がる可能性を高めてしまいます。

女性アスリートのエネルギー不足

運動による消費エネルギー量に比べて食事による摂取エネルギーが不足している状態が続くと女性ホルモンの分泌や骨代謝のメカニズムに異常をきたし無月経骨粗鬆症へと発展します。


女性アスリートの中でも特に、やせ型であることがパフォーマンス向上において有利とされがちである陸上の長距離種目等や、やせ型を求められがちな新体操やバレエ等の審美系スポーツにおいて食事摂取量を減らしたり、極端な食事制限をして体重減少を行う選手もいます。

続くことで、健康を害してしまうため、選手や指導者保護者を含む大人も十分に理解をし、栄養への配慮を行う必要があります。


特に、成長期は骨や筋肉などの組織を作る大切な時期でもあるためエネルギー不足にならない注意しましょう。

女性アスリートの無月経



女性アスリートの無月経の主な原因の1つにエネルギー不足が挙げられます。

これは、エネルギー不足が続くことで、女性ホルモンの分泌を促進するホルモンの分泌が障害され、無排卵になるからだと考えられています。


国内トップ女性アスリートの4割に月経周期異常が認められています。

競技別では、体操やフィギュアスケート等の審美系スポーツや陸上の長距離種目選手など、体脂肪率が低くなる傾向にある競技に多くみられました。


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歳になっても初経がこない、3か月月経がない場合には放っておかずに専門医に相談しましょう。

女性アスリートの骨折



女性アスリートを対象に疲労骨折の件数を年齢別で調査した結果では、1617歳の件数が全体の約40を占めることが報告されています。


また、骨折をしやすくなった状態に骨粗鬆症というものがあり、これは骨量が減少し、骨内部の構造がもろく変化した状態を指します。

高齢者のイメージがあるかと思いますが、エネルギー不足が続くと、成長ホルモンや女性ホルモンの分泌が抑制された結果無月経とともに骨代謝が異常をきたし骨量が低下します。


骨粗鬆症は疲労骨折による競技生活の中断、最悪の場合できなくなってしまうリスクがあるだけでなく、将来的な骨の健康を損なう可能性もあります。十分に注意が必要です。

疲労骨折と月経異常の関係

疲労骨折と月経異常は一見関係がないように思えますが、実は関係をしています。


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代の女性アスリートを対象に調査した報告では、正常月経周期アスリートに比較して月経異常アスリートの方が疲労骨折の発症率が高いことが示されています。

無月経による女性ホルモンの低下は骨量低下を招き、この低骨量は疲労骨折のリスク因子の1つと考えられています。


成長期において、正常月経であることは骨の成長にも大事であり、10代で無月経が続くと、最大骨量を獲得できずに将来疲労骨折につながる可能性もあります。


防ぐためには、第一にエネルギー不足にならないように食事を適正量摂取すること、骨の材料になるカルシウムや、その吸収を促進するビタミンD、骨づくりをサポートするビタミンKやコラーゲンのもとになるたんぱく質を必要分摂取することが重要です。

周りの大人と選手の理解が必要



女性アスリートの三主徴は、指導者や保護者、選手自身が認知をしていなかったり、

特に指導者は月経について触れにくいと感じていることがあります。


選手の周りの大人も選手自身も、知識を持ち適切に食べる必要性があることを知らなくてはなりません。

まだ年齢が低い選手に関しては、周りの大人が十分に理解をし、導く必要があります。



参考:文部科学省HP



執筆者

スポーツ栄養士 広瀬 陽香(ひろせ はるか)


【セミナー】

日本少年野球連盟、東京都軟式野球連盟

ヤング・ボーイズチーム、大阪公立野球部、九州大学野球部

J-STARプロジェクト JHAエリートアカデミー

(公益社団法人日本ホッケー協会が実施する育成プログラム)


【個人サポート】

野球:ボーイズ・シニア・ヤング・部活動

バスケ:全国中学校バスケットボール大会優勝校

サッカー:高校新人戦兵庫県大会優勝

スターティングメンバー

陸上:日本インカレ出場選手

フィギュアスケート:ジュニアオリンピック出場選手

ホッケー:オリンピック出場選手



個人サポート・セミナーやSNSでの情報発信を通じ、ジュニア期アスリートの『成長』の大切さと”自ら考え、実践できる選手”が1人でも多く増えることをテーマとしてスポーツ栄養士として活動している。


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