産後に感じるインナーマッスルの筋力低下はどう対応する?

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出産後に「階段を上がるだけで足が重い」「信号を渡ろうと小走りをしたが俊敏に動けない」「電車で立っているとふらつく」など、


ちょっとした日常の動きで、産前との違いを感じた場合はインナーマッスルの筋力が低下しているかもしれません。

インナーマッスルとは

筋肉には「インナーマッスル」と「アウターマッスル」があり、それぞれ役割が異なります。


インナーマッスル:見た目が赤い筋肉=赤筋。出力は弱いけれど、持久力があり、無意識のうちに姿勢を支えたり、骨のポジションを保持しています。


アウターマッスル白筋。隆々とたくましく盛り上がった筋肉で、ダンベルや重量物を持ち上げて鍛える白筋は瞬発力があります。

インナーマッスルの機能

インナーマッスルとは無意識のうちに活動しているもので、自分の意思で動かせない不随意筋です。


知らないうちに使っているため、妊娠中の体型の変化や活動量の減少により、筋力低下を起こしがちです。


また、インナーマッスルは関節の支えにもなっています。
ダイナミックな動きが激減する妊娠中には、体の深層にあるインナーマッスルは仕事量が低下します。


さらに、ウエストのくびれを形作るために、腹部に腹巻きのように巻きついている「腹横筋」というインナーマッスルは、妊娠中のお腹の形の変化とともに伸ばされて、使いづらくなってしまいます。


インナーマッスルの筋力が低下すると、姿勢の保持をアウターマッスルに依存し、もともと持久力の低いアウターマッスルは疲れて、こりだるさといった筋疲労の症状を出します


同じ姿勢が続くと肩がこる、立ちっぱなしで腰がツラいといった原因も、インナーマッスルの筋力低下によるものが多いのです。


出産後、意図的にインナーマッスルの筋力を回復させることは、これからの日常生活・育児において重要な意味を持ってきますので、1日でも早く筋力を取り戻しましょう!

筋力セルフチェック

□以前より柔軟性が低下している
□体重は戻ったが、体型が戻らない
□食生活は以前通りだが、体重が増え続けている
□同じ姿勢が続くと、肩や腰に痛みやだるさが出る
□姿勢が悪い、姿勢を正そうとすると腰や背中がツラくなる
□運動をすると、筋肉痛より疲労が出てしまう

このような現象があるときは、インナーマッスルの筋力低下のサインです。


インナーマッスルの筋力を回復させるためには「姿勢」と「関節の硬さ」を改善することが大切になってきます。

自宅で簡単にセルフケア

今回は一番基本となる、お腹周りの代表的なインナーマッスルの機能を取り戻していきましょう!


◆腸腰筋へのアプローチ
脚を前後に開脚して、片膝を立て、太ももの付け根を伸ばす。左右1分ずつ実施。

◆腹横筋へのアプローチ
仰向けに寝転び、膝を立てる。太ももが床につくまでウエストを捻り、ゆっくり脚を左右に倒す。10往復実施。



執筆者

トータルケアまえいけグループ
あさひ整骨院
日本橋浜町院
鍼灸師
柔道整復師

今村 匡子

(いまむら きょうこ)


【運営】

  • オンラインサロン「産後ケアを学ぶサロン」


【著書】

『大丈夫なふりして生きてる人の体に効く こわばり筋ほぐし 』(サンマーク出版)

  • 『産後リセット体操で妊娠前よりきれいにやせる!』(青春出版社)

  • 『「やせたい」なんてひと言もいってないのにやせた1分ねじれ筋のばし』(サンマーク出版)

  • 東洋経済オンラインビジネスニュースサイト著者

  • その他、全国紙、地方新聞、雑誌、週刊誌取材多数。講演、セミナーは年間50件を越える。



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