なぜ野菜を摂らないといけないの?野菜をとるべき理由を徹底解説

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日常の中でよく、「野菜をとらないといけない」と言われたり、実際に口にすることもあるかと思います。

なぜ野菜が必要なのでしょうか?

なんとなく「痩せそうだから」「健康的だから」という答えもよく聞きます。

今回は、野菜がなぜ必要なのかについてお伝えします。

野菜が必要な理由は大きく3つ

野菜が必要な理由の中から、3つピックアップします。


①主菜類には含まれにくいビタミン・ミネラルを摂取するため

②食物繊維を摂取するため

③十分に噛むことであごの発達や消化を促すため



十分に噛むことは満腹中枢を刺激するため、成人の肥満予防としても有効です。また、野菜を多く食べる人は脳卒中や心臓病、ある種のがんにかかる確率が低いとも言わています。

ビタミン・ミネラルの中でも特に野菜は「βカロテン」「カリウム」「葉酸」「ビタミンK」「ビタミンC」青菜の野菜には「カルシウム」が豊富に含まれています。


カルシウムを除いた栄養素は、肉や魚等タンパク質源の食品では多くは含まれていないため、野菜(ビタミンCは果物にも豊富に含まれています)の摂取が欠かせません。


食物繊維の働きと特徴

食物繊維は、ここ数年で注目されるようになった栄養素であり、体の中で非常に重要な働きをしています。食物繊維の働きと特徴は以下の通りです。


①便秘の予防と腸内環境を整える

小腸で消化吸収されず大腸まで達する栄養素です。大腸で腸内細菌が食物繊維を分解(発酵)することで短鎖脂肪酸になり、その短鎖脂肪酸が大腸の蠕動運動を促進してくれる仕組みです。また、短鎖脂肪酸が悪玉菌に作用し殺菌してくれるため腸内環境も整います。

②体内のお掃除係り

食物繊維は余分な糖・脂質をくっつけて外に出してくれるような役割もあり、食の欧米化が進む日本ではほとんどの人が不足している栄養素です。特にアスリートでは、体をつくるために肉や魚を多く摂取し、野菜の摂取が少ないためより不足量が多いと考えます。



日本人の平均食物繊維摂取量は、1950年代は1人あたり1日20gを超えていましたが、最近は1日あたり14gほどと推定されています。

野菜では、ブロッコリー・モロヘイヤ・ほうれん草・かぼちゃ・人参・ごぼう・切干大根は1食あたりに食物繊維が2~3g含まれています。まずは普段の食事にこれらの食品を使用したり、量を増やしてみるのはいかがでしょうか。


野菜の必要性を知り美味しく食べよう

なんとなく必要と思っているよりも、理由をきちんと知っておくほうがより摂取する意識が高まります。

外食をしたときや、外で購入し家で食事をする際にも、食事の選択肢の中に積極的に野菜料理が入ってくるようになると嬉しいです。


参考文献

e-ヘルスネット

スポーツ栄養Web



執筆者

スポーツ栄養士 広瀬 陽香(ひろせ はるか)


【セミナー】

日本少年野球連盟、東京都軟式野球連盟

ヤング・ボーイズチーム、大阪公立野球部、九州大学野球部

J-STARプロジェクト JHAエリートアカデミー

(公益社団法人日本ホッケー協会が実施する育成プログラム)


【個人サポート】

野球:ボーイズ・シニア・ヤング・部活動

バスケ:全国中学校バスケットボール大会優勝校

サッカー:高校新人戦兵庫県大会優勝

スターティングメンバー

陸上:日本インカレ出場選手

フィギュアスケート:ジュニアオリンピック出場選手

ホッケー:オリンピック出場選手



個人サポート・セミナーやSNSでの情報発信を通じ、ジュニア期アスリートの『成長』の大切さと”自ら考え、実践できる選手”が1人でも多く増えることをテーマとしてスポーツ栄養士として活動している。

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