フォームが重要!足の機能を引き出すウォーキングのフォームとは?
みなさん歩いていますか?
世界中で最も取り組まれている運動の1つであるウォーキングですが、いつも通りにただ歩くだけでなく1つのポイントを意識することで「足の機能を引き出すことができる歩き方」について解説します。
本題に入る前にそもそもウォーキングは目的によってペースやフォーム、コース設定を変えるべきだということを知っておきましょう。
例えば脂肪燃焼によるダイエットを目的にする場合は心拍数を一定まで上げた状態を維持しつつ歩くことが大切で、普段よりも早いペースで歩くことや上り坂、階段をコースとして選ぶことが有効です。膝の痛みや腰痛など運動器系(筋肉や関節)のトラブルの予防、改善を目的にする場合には歩くフォームを意識しどの部分の筋肉を使って歩いているのかを認識する必要があります。
以上のようにまず、歩く目的を決めウォーキングに取り組むようにしましょう。
では早速足の機能を引き出すウォーキングのフォームを作るポイントをお伝えしていきます。
足の指を使って歩く
現代では靴の性能が向上したことや運動量の減少により足の指の筋力低下、機能低下が起きている人が増えてきています。当たり前のようですが足の指にしっかりと体重をかけるウォーキングフォームを実践することで日常の中で良い姿勢を保つための土台ができていきます。
足の指を使って歩くための簡単なフォームチェック
1.気をつけの状態で立つ
2.かかとを少しだけ浮かせる
3.親指のつけね(母趾球)と小指のつけね(小趾球)に体重を感じる
これで足の指(指のつけね)に体重がかかる感覚を掴みましょう。
ちなみに足の指を普段から使っていない人はつま先立ちができない、もしくはふらついてしまうのでそんな方はつま先立ちから練習してみてください。
実際に歩いてみよう
足の指を使って歩くために意識するポイントは1つです。それは「足の裏全体で着地する」ことです。「え?かかとから着地してはいけないの?」とよく勘違いされる方が多いですが「かかとから着地するように歩く」ことと「足の裏全体で着地をしようとしてかかとが最初に地面に着く」のとではフォームに違いが出て、結果として股関節や膝、足首周辺の筋肉や関節にかかる負担が大きく変わります。
足のアーチを鍛えよう
足には二足歩行をするための3つのアーチが備わっていて、その全てのアーチにおいてつま先付近の筋肉がアーチ形成に働きかけています。したがってできるだけかかとに体重をかける時間を減らして足の指に体重がかかる時間を増やすことで足のアーチの再形成を促すことになります。
筋トレやスクワットなどでお尻や太ももの筋肉を鍛えても足の指や足の裏が弱ってしまうと、体重を支えること自体が困難になります。足の裏全体で着地を心がけるフォームを実践することで足本来の機能を向上させる効果的なウォーキングになります。
まとめ
・ウォーキングの目的によってペースやコース設定を決める
・つま先立ちをして足の指に体重がかかる感覚を覚える
・足の裏全体で着地するように歩く
・足の指を使い足本来の機能を引き出すウォーキングをしよう
執筆者
猫背・姿勢改善スタジオNature
姿勢改善パーソナルトレーナー
歯科専属姿勢トレーナー
ウォーキングコーチ
片山 翔太
(かたやま しょうた)
【資格】
柔道整復師
日本ストレッチトレーナー学院
①認定ストレッチトレーナー
②姿勢インストラクター
整骨院勤務を経て姿勢トレーナーに転身。
医療機関での姿勢セミナーや教育機関での講演の実績多数。
ラジオやTVのメディアにも定期的に出演し現在は子供を対象にした姿勢の教育のための活動に注力している
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