【健康情報】砂糖不使用のお菓子はなぜ甘いの?
「砂糖不使用、糖質オフ」と書いてある健康を意識したお菓子が最近増えていますね。身体のことを考えて砂糖が入っていないものに変えたという方もいると思います。身体を気遣う素晴らしい意識だと思います。
無糖と書かれているけど「あれ?無糖なのになんで甘いのだろう?」と思ったことありませんか?
なぜ、砂糖不使用なのに甘いのか
これは、ズバリ砂糖以外の糖 “人工甘味料”などが入っているからです。
確かに砂糖は不使用ですが、それに代わるものが入っています。
「人工甘味料は砂糖より身体にいいでしょ!だからいつもより多く食べても大丈夫!」と思っているあなたは注意が必要です!
人工甘味料とは
名前の通り人工的に作られた甘味料です。人工甘味料の種類は大きく分けて2つです。
★糖アルコール・・・キシリトール・ソルビトールなど
★合成甘味料・・・アスパルテーム・アステルファムカリウム・スクラロースなど
糖アルコールは果物や発酵食品など自然にあるものから人工的に甘味成分を取り出したもので、吸収されにくい性質があります。そのため大量摂取すると便が緩くなることがあります。ガムのパッケージなどによく記載がありますよね。
一方、合成甘味料は食品由来ではないものになるため食品添加物に該当します。そのため日本では安全性を確認した6種類の甘味料に関して1日に摂っても身体に害がない量を公開しています。
砂糖より何百倍も甘いのが特徴で、少ない量で甘さを出すことができます。
(例:砂糖だと100g必要だが、人工甘味料だと1gでいい 等)
そのため、カロリーが抑えられ生活習慣病や肥満対策に役立つ可能性もありますが、人工甘味料は健康を害する可能性も示唆されています。しかし、結論的には科学的根拠がないためはっきりとはわかりません。
何を食べたらいいの?
ダイエットの視点からみると、血糖値を急激にあげない人工甘味料はいいと思いますが、健康の視点からみると、健康への影響は未知数なので今後も注視が必要です。
砂糖が使われているにしろ、人工甘味料が使われているにしろ、食べすぎないことが大切です。菓子・嗜好飲料は食生活の中で楽しみとしてとらえられ「楽しく適度に」と1日200kcalまでを目安にとされています。(食事バランスガイド2005年6月厚生労働省+農林水産省)
200kcalというと、板チョコ約1/2個、どらやき1個、せんべい3~4枚です。またお菓子にはエネルギー表示が必ずあるため表示を見るようにしましょう。見るだけでも意識はかわっていきます。
また、お菓子ではなく、果物やヨーグルトなどを代わりに食べるのもおすすめです。
どんな食べ物でも大量摂取は身体に良い影響をもたらしません。何を食べるときも全体のカロリーや栄養などのバランスに気を付けましょう。
監修:管理栄養士 片岡 優香
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