産後の首の痛みの原因は?実は・・・

妊娠中、出産後、スマートフォンの操作時間が以前より増えていないでしょうか。
育児をしながらの生活は、ちょっとした隙間時間でスマートフォンを操作することが増えがちに…
もはや、コミュニケーションツール、仕事アイテム、調べ物のため、娯楽のため、スマートフォンは必須アイテムになってきています。
スマートフォンのスクリーンタイム(操作時間)をチェックした時に、使用時間を見て驚くことがあると思います。見たことがない方は、ぜひスマートフォンの設定からチェックしてみてください!
スマートフォン操作と首への負担について
・授乳をしながら、スマートフォンの操作
・寝かしつけながら、片手でネットサーフィン
・子供を抱っこしながら、メッセージの返信 etc.
このスマートフォン操作時の「少し下向きの姿勢」は、実は首にとっても負担をかけるフォームなのです。首を45度曲げると、首への負担は、成人だと頭の重さ(約4kg)の5倍の約20kgの負荷になります。
それにより首の筋肉の過緊張を起こし筋肉が硬くなることで、ストレートネックの原因になります。
筋肉の硬さにより、血流不良、集中力の欠如、ぼーっとする、慢性的なこり症状だけでなく、姿勢不良による酸素量の減少は、記憶力の低下を起こします。
「子供が生まれてから忘れっぽくなった」と感じる方は、ストレートネックが関係しているかもしれません。
首のフォームを整えるには
猫背で深呼吸をするのと、背筋を伸ばして深呼吸をするのとでは、ひと呼吸での呼吸量が違ってきますよね。
首の痛みは簡単には治らないと思いがちなのは、「首」だけでなんとかしようとしているからかもしれません。もはや、首だけの問題ではなく、身体全体からのアプローチが必須です。
普段の何気ない姿勢や身体の使い方の癖により、筋肉や関節が微細な損傷を受け慢性化し、痛みが発生します。
首のフォームを整えるには、骨盤の角度や身体の姿勢から整えていく必要があります。
座位時のポイントは坐骨!
座っている時に、お尻のほっぺ部分のみで座っていませんか?
お尻には、太ももとお尻の間に「坐骨(ざこつ)」という左右に硬い骨があります。
「坐骨」という名前だけあって、座るための骨になっています。
椅子や床の座面に着地するときに、この坐骨で座る意識を持つだけで、首にかかる負担が軽減します。
普段の少しの意識で変わってくるので、少しずつ実践してみましょう!
執筆者
トータルケアまえいけグループ
あさひ整骨院
日本橋浜町院
鍼灸師
柔道整復師
今村 匡子
(いまむら きょうこ)
【運営】
オンラインサロン「産後ケアを学ぶサロン」
【著書】
『大丈夫なふりして生きてる人の体に効く こわばり筋ほぐし 』(サンマーク出版)
『産後リセット体操で妊娠前よりきれいにやせる!』(青春出版社)
『「やせたい」なんてひと言もいってないのにやせた1分ねじれ筋のばし』(サンマーク出版)
東洋経済オンラインビジネスニュースサイト著者
その他、全国紙、地方新聞、雑誌、週刊誌取材多数。講演、セミナーは年間50件を越える。


あなたは体が硬いですか?体が硬いことで起こるトラブルとは?

産後ケアで重要な体重・体型管理について