スポーツ時の応急処置解説!回復にも影響するポイントとは?

記事

皆さんは、スポーツなどをしていて怪我をしたときどういう対応をしていますか?


今回は基本的な応急処置についてお話しします。

基本的な応急処置(RICE処置)

例えば、”スポーツ中に捻挫をしてしまった!!”という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。


このような場合、病院に行くのが一番ですが、実はその前にやっておくと良いことがあります。


それが“R I C E処置”です。


R I C E処置には、怪我をした部分の痛みや腫れを抑え、回復を助ける効果が期待できます。

R I C E処置とは

さて、ここからはRICE処置について具体的に説明していきます。


まず初めに、RICE処置の語源についてです。


R・・・rest(安静)

I・・・icing(冷却)

C・・・compression(圧迫)

E・・・elevation(挙上)


RICE処置は、上記4つの頭文字をとってR I C E処置と言われています。


それでは、1つずつ詳しく説明していきます。


①Rest(安静)


まず1つ目が、「Rest(安静)」です。


怪我をしてすぐは安静に保つことが重要です。


無理に動かすと腫れや損傷を増強させる危険があります。まずは安静に!!!


②Icing(冷却)


2つ目は、「Icing(冷却)」です。


捻挫をすると腫れや熱感が生じることが多くありますが、怪我をした直後に冷却することで、腫れの軽減や痛みの緩和、二次的な損傷の拡大を防ぐことができます。


アイシングの方法は氷を氷嚢などに入れ、捻挫した足首に当てます。


冷凍庫から取り出してすぐの氷を直接当てると、凍傷を起こす危険があるので氷嚢がない場合はビニール袋に入れ、タオルで巻いて使用してください。


ちなみに、氷は細かく砕いたものを使用すると全体に密着させやすくなります。


しかし、長時間のアイシングは治りを遅くすることもあるので15~20分を目途に行いましょう。

アイシングをしている部分の感覚がなくなる頃が目安です。


また、くるぶしなどの骨の隆起部は血行障害(皮膚や筋肉へ流れる血液が少なくなることにより起こるしびれなどの障害)が起こりやすいため注意が必要です。


③Compression(圧迫)


3つ目は、「Compression(圧迫)」です。


腫れを軽減させることを目的として適度な圧迫をします。


弾性包帯(伸び縮みする包帯)やテーピングを使用して足の甲から足首の方へ圧迫していきます。


圧迫しすぎると血行障害や神経障害を起こしてしまうので、しびれが出たり足の指、爪の色が変色していたりしたら緩めましょう。


④Elevation(挙上)



そして最後が、「Elevation(挙上)」です。


挙上は、冷却や圧迫とともに足首の腫れを軽減させる効果があります。


心臓よりも高い位置に挙げて、損傷した足首に血液が溜まり腫れるのを防ぎます。


まとめ

怪我をした後の素早い対応がその後の回復を左右することもあります。


万が一の時のためにこれらの手順を覚えておき、準備しておくといいかもしれません。


しかし、RICE処置はあくまでも応急処置です。


この処置を行い、腫れや痛みが強くなる場合や軽減されない場合は必ず病院を受診してください。


回復してスポーツに復帰する時は徐々に強度を上げていきましょう。





執筆者

岡山シーガルズトレーナー
2022年入社
【資格】

理学療法士

藤田 清乃

(ふじた さやの)



  • 岡山シーガルズはVリーグ機構所属のチームで数少ない市民クラブチームです。

    Vリーグで過去2度の準優勝の成績を残しており地域密着をモットーに年間約200件のバレーボール教室などを行っています。2022年では全日本選手も3名選出されています。

    若手の勢いとベテランの安定性を調和させ今シーズンもシーガルズらしい粘りあるバレーボールで皆様を魅了できるよう頑張ります。



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