「なんで勉強しないといけないの?」って聞かれたら!

記事

皆さんはもし子供に「なんで勉強しないといけないの?」と聞かれたらなんて答えますか?


「勉強しないと大人になって困るよ」

「子供は勉強しないといけないの!」

「勉強しないといい大学、いい会社に入れないよ」


など、よく聞く答え方ですね。これでは子供は「分かった!」とはなりません。


この子供の質問に正しい答えなどありません。子供も大きくなればいつかは分かります。


でも、少しでも納得できる説明ができると子供の勉強のやる気を引き出せるかもしれません。

この勉強が今の自分にどんな結果をもたらすのかはっきり知ることが大切です。


なぜ勉強が必要なのかを教えよう



基本的に子供は勉強が好きではありません。大人もそうかもしれません。

それは、これを勉強して自分がどうなるのか?というゴールが見えないからです。


マラソンに置き換えてみてください。

ゴールが分からないマラソンを頑張れ!頑張れ!と言っても頑張って走れません。ゴールがあるから頑張れるのです。


「この数学の公式を覚えてどうなるの?」「この英文を読んで問いに答えてどうなるの?」

将来使うことのない数学の公式を覚えても意味がないと思ってしまうのはしょうがありません。


数学を勉強するとどうなるかが分かれば、少しは頑張れるのではないでしょうか。


人は明確な目的(納得した目的)がないと行動を起こしません。


大人になれば「この資格を取りたい!」と思った時、率先して勉強を始めます。


そして、その勉強は苦になりません。それはこの勉強をするとこの資格が取れるから、この資格を取るとやりたいことができるから、と目的と努力が繋がります。


各科目を学ぶ意味

国語


国語を学ぶ意味は、相手の言っている意味を正しく理解できる能力や自分の思っていることを正確に伝える能力を身につけるためです。


例えば、野球チームの監督がみんなに説明をしている時、監督が何を言っているのかを理解できないと「お前は何回言っても分からないやつだ!」と怒られたり、大事な作戦を理解できず、チームプレーができないということも。


学校の教科書の内容が大事なのではなく、理解の仕方や伝え方、または相手の考え方などを教科書を通じて自然と学んでいるのです。


よく大人になってコミュニケーション力を身につけるためにセミナーなどに通われる人がいます。学校の国語をしっかり学んでおけばコミュニケーション力が身につくのです。


数学(算数)


数学(算数)を学ぶ意味は、物事を筋道を立てて論理的に考える能力を身に付けるためです。


例えば、スポーツにおいて試合に勝つためにはどうしたら良いのか?を考える場合、試合の日から逆算していつまでにこんな練習して、いつまでにこんな状態にしておく。この考え方は数学(算数)を勉強することで自然と身に付きます。


社会


社会を学ぶ意味は、自分(または今)を知ることが大事ということに気づくためです。


現在はすべて過去があって成り立っています。そして、未来は今があるから成り立ちます。

歴史を学び、だから今があると分かれば自分は一人で生きているんじゃない!今が良ければいいんじゃない!と思えます。


今の自分を知るには過去の自分を知らなければいけない。今の自分を知ることで未来を描くことができる。そんな思考が自然と身に付きます。


理科


理科を学ぶ意味は、物事や現象には必ず原因があることを学ぶためです。


将来、躓いた時そこには必ず原因があります。原因を見つけずに「なんで?」と嘆いても解決しません。そんな思考が自然と身に付きます。


そうなんです!学校の勉強は教科書の内容自体に意味はないものもありますが、いろんなことが自然と身に付くようになっているのです。

子供に伝える時は


これらのことをそのまま子供に伝えても難しいと思います。


まずは大人がこのことを理解して子供に伝える時に、今子供が頑張っていることに当てはめて伝えてあげるといいと思います。


スポーツをしてる子であれば、国語を勉強すると監督が何を言ってるの分かるようになり、自分の思いも伝えることができるよ。数学(算数)を勉強すると勝つための作戦を考えられるよ。社会を勉強すると何の為にそのスポーツをしているのか?どうなりたいのか?気づけるよ。理科を勉強すると、ミスした原因を見つけて次に生かすことができるよ。


こんな風に今頑張ってることに置き換えてあげると分かりやすいと思います。


現代は「学校の勉強なんかしなくてもいい!」と言った風潮もあります。でもそれは間違いだと私は思っています。やはり勉強(学び)は必要です。


このコラムに書いてきたように、教科書の内容を覚えることが学校の学びではありません。また、良い点を取るための学びでもありません。そこから「考え方」を学んでいきます。

その土台はやはり学校の教育です。


考え方の多様化に伴い、間違った考えを正論とする考え方もあります。

時代や考え方、文化などが変わる一方、人の身体や脳は変わりません。


変化していくことは大事ですが、変えてはいけない大事なこともあります。

いろんな考え方ができる現代、今一度本質を見ていきましょう。


子どもがすくすく成長できるために、心身共に健康である必要があります。

子どもの身体の成長に関連した記事もございますので、ぜひご覧ください。




執筆者


合同会社HATTORI project 代表社員
リハビリ&トレーニング C-power 代表
理学療法士
JATI・ATI
JHBA認定アドバンスメンタルトレーナー

保健体育教員免許

服部 融法

(はっとり ゆうほう)



【著書】

一瞬で心が変わる!

=良いも悪いも思い込みは現実になる=

著者 服部融法(C-power代表)

     林原慧未子(ホリステックブレイン学院校長)


  • 海外での柔道指導、高校保健体育科の教諭、病院でのリハビリ科勤務

    さまざまな分野の経歴を持つ異色のトレーナー

    現在は不調がある方や高齢者からスポーツ選手まで幅広くリハビリトレーニングを

    行っている。



  • 子どもロコモを考える⑪「子どもの運動神経を伸ばすコツ」


    子供のサポーターとして親の心構えとは?




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