夜泣きやねかしつけで困ったら「小児はり」を選択してみませんか
お子さまが夜泣きをして困ったとき、悩んだときに原因や解決策を探すと思うのですが、「鍼灸」に夜泣きの改善が期待できることはご存じでしょうか?
赤ちゃんに鍼灸?
針を刺すの?
とドキッとしたかもしれませんね。
実は日本では古くから赤ちゃん用の鍼灸を『小児はり』と呼び、皮膚をなでたりこすったりして赤ちゃんの不調を改善させるやり方があるのです。
夜泣きで困ったときは『小児はり』を選択肢の一つに入れてもらえるように、その理由を説明していきたいと思います。
夜泣きで困ったときに小児はりをする理由は3つ
夜泣きの改善
まずは当たり前ですが、夜泣きが小児はりで改善するからです。
例えば2020年に日本小児はり学会で発表された臨床報告では、夜泣きで困っていると訴えた83症例のうち『夜泣き・寝つきが悪い・途中覚醒』の項目全てで、4回の小児はり施術のあと10段階のスコアで示した“気になる程度”が下がり、改善が見られました。
また、83症例の90.4%が小児はりに対して“満足”もしくは”非常に満足”と答えています。
この結果から小児はりが夜泣きを改善することができて、小児はりを選択することの満足度もあると言えます。
安心な施術法
2つ目に、小児はりは安心な施術法だからです。
小児はりは金属でできた専用の道具を使ってお子さんの皮膚を優しく撫でるように刺激します。鍼を刺すわけではないため、痛みはなく、安全性が高い施術法です。
小児はりの刺激はよくフェザータッチに例えられ、羽毛でふわふわと撫でられているような心地よい刺激感が特徴です。お子さまはうっとりと心地よい刺激に好意的な反応を示すことが多いです。
小児はりは刺さないので安全ですし、心地の良い刺激ですから保護者の方には安心してお子さまに施術を受けさせることができます。
お母さんのため
最後に、産後のお母さんのためになるからです。
出産はお母さんの身体にとって大きなダメージを与えていて、産後はホルモンのバランスも乱れていて、お母さん自身が体力を回復させることも非常に重要な課題です。
しかしお子さまの夜泣きに対応して、お母さんが睡眠不足でいるとお母さん自身の体力がどんどん弱り、産後うつなどの引き金になる恐れすらあります。
お子さまが眠れるようになることはお母さんのためにもなります。
また、夜泣きに困って色々な方法を試してうまくいかなかったり、周囲から寝かしつけ方法や育てる環境について色々言われたり、辛い思いを経験しているお母さんも多いと思います。
そんな悩みを鍼灸院に来て吐き出せたり、頑張りを認めてもらうことで子育てに対する自信を回復できたりと鍼灸院に来ることでお母さんの気持ちも和らぎます。
まとめ
わたし自身も我が子の夜泣きに大変苦労をしました。苦労を語れば一晩あっても足りないくらい辛く苦しい時期でした。
でも、その苦労がきっかけで小児はりを学び、同じように夜泣きで困っているお母さんたちの力になりたいと思うようになりました。
夜泣きにもいろいろなタイプや原因があって、東洋医学の視点からお子さまの体調を捉え、整えることで、お子さまが自分自身の力で眠れるよう導きます。
夜泣きで困ったときは孤軍奮闘するのではなく、勇気を出して外の世界を頼ってみてください。小児はりも選択肢の一つとして覚えていてくださいね。
執筆者
鳴島 友理
(なるしま ゆり)
【資格】
はり師・きゅう師免許 平成16年厚生労働大臣認定資格取得
大師流小児はりの会 上級課程修了
認定子育てハッピーアドバイザーHAT認定資格取得
【所属】
一般社団法人 日本小児はり学会 所属
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