「無理なトレーニング」
健康寿命を延ばすため、体を鍛える方がとても増えています。
スポーツジムで頑張る方やパーソナルジムで専門家の指導を受ける方、ランニングやウォーキングをされる方、ヨガやピラティスを受ける方、健康になるために行う選択肢はたくさんあります。
その中でも一人で頑張る方にありがちなことが怪我です。
怪我の原因
体を痛めてしまう原因としては「間違った動作」または「頑張りすぎ」が考えられます。
間違った動作は主に自分の筋力よりも重い負荷のトレーニング中に起こりやすいです。
人は正しいフォームの意識より、物を挙げようとすることの方に意識が行ってしまいます。
すると正しいフォームを崩してでも無理やり挙げようとしてしまいます。
フォームが崩れると代償動作が起こり、一部の筋肉に過剰な負担がかかり怪我につながってしまいます。
(※代償動作とは、本来の動作がなんらかでできない時にそれを補う動作のことです。)
例えば、手を真上に挙げる動作で肩が痛い時、腰を反らして手を上に挙げようとします。この動きを代償動作といいます。
こういったときは無理をしない重量で行うか、誰かに補助をしてもらうことが必要です。
筋肉をより強くするために今の自分のレベルよりも重い負荷は必要ですが、怪我をしてしまってはトレーニングを継続することができません。そのため、重い負荷を行うときは誰かのサポートを受けましょう。
また、正しいフォームを身に付けることも大切です。
今の時代YouTubeを参考にしてる方が多くいらっしゃいます。
トレーナーに教えてもらうとお金がかかる、、、YouTubeなら無料で学べる!という方が多いと思います。
ただ、トレーニング(スポーツ)は体の感覚がとても大事です。見ただけでは学べないこともあります。
トレーナーの指導を一度受けてから、もしくはしっかり勉強してから行うことをお勧めします。
もう一つの原因である「頑張りすぎ」はとにかく量をこなそうとする人にみられます。
とにかく鍛えないと筋肉が落ちるという錯覚から休みなくトレーニングをし続けます。
中には朝ジムに行ってこれじゃ足りないと夜また行くという方がいました。あきらかに筋肉にとってオーバーワークです。
体の筋肉を効率的につけていくには、正しい理論に基づいて行うことが大切です。
体の成長に必要な3大要素として【運動】【栄養】【休養】があります。
筋肉をつけていくためにはトレーニングと同じくらい休養も必要なのです。
筋肉はトレーニングによって身につくものと思われると思いますが、実は休養中に身に付きます。
トレーニングでは筋組織を破壊して休養時に筋肉を修復しています。
そのため、休まないと筋肉はつきません。疲れた時はしっかり休みましょう。
トレーニングで一番大事なことは
どんな目的であれ、トレーニングをするにあたり一番大事なことは継続することです。
そして、継続するためには怪我をしないことです。スポーツにおいては怪我をしない選手が一流選手と言われます。
怪我をしないために無理なフォームで行わない、やり過ぎない、ことが大切です。
生涯健康を目指していくためには、トレーナーなど専門家のアドバイスを受けて行うか、しっかりと勉強して行うかをお勧めします。
執筆者
合同会社HATTORI project 代表社員
リハビリ&トレーニング C-power 代表
理学療法士
JATI・ATI
JHBA認定アドバンスメンタルトレーナー
服部 融法
(はっとり ゆうほう)
【著書】
一瞬で心が変わる!
=良いも悪いも思い込みは現実になる=
著者 服部融法(C-power代表)
林原慧未子(ホリステックブレイン学院校長)
海外での柔道指導、高校保健体育科の教諭、病院でのリハビリ科勤務
さまざまな分野の経歴を持つ異色のトレーナー
現在は不調がある方や高齢者からスポーツ選手まで幅広くリハビリトレーニングを
行っている。
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