春先のイライラや不安 心がソワソワするのはなぜ?自律神経を整えるコツ
春が近づいてくると、「なんとなく落ち着かない」「イライラしやすい」「ふとした瞬間に不安になる」とい言われる方が増えてきます。
春先は、寒暖差が大きいだけでなく、年度替わりで生活環境や人間関係が変化しやすい時期です。体だけでなく、心も大きく揺れ動く季節といえるでしょう。今回はそんな春先を気持ちよく乗り切るためのコツをお伝えしていきます。
春先は「感情が忙しい季節」

春先は、心が落ち着かないと感じる方が増える季節です。
その背景には、感情が一方向ではなく、いくつも同時に湧き上がり、行ったり来たりと揺れ動くことが原因にあります。
たとえば、「新しい環境でうまくやりたい」という前向きな気持ちがある一方で、「失敗したらどうしよう」「先が見えずうまくできるか不安」という思いも顔を出します。期待やワクワクを感じた直後に、緊張や不安が膨れ上がってくるそんな揺らぎの状態です。
春先は、こうした相反する感情が短い間隔で入れ替わりやすい時期です。
この感情の行き来そのものが、心と体にとっては大きな負荷になります。気持ちを切り替えているつもりでも、脳や神経は常に状況を判断し続けており、知らず知らずのうちに緊張状態が続いてしまいます。その結果、心が休まりにくくなり、イライラやソワソワ感として表れてくるのです。
自律神経が乱れやすい理由
自律神経は、呼吸・内臓の働き・免疫・心の安定などをコントロールしています。この自律神経は、
- ・気温差
- ・生活リズムの変化
- ・精神的ストレス
の影響を強く受けます。
春先は朝晩と日中の寒暖差が大きく、さらに新年度で生活パターンが変わりがちです。そのため交感神経(活動・緊張の神経)が優位になりやすく、リラックスを担う副交感神経が働きにくくなります。
結果として、イライラ、不安、ソワソワ感、眠りの質の低下、便秘や下痢、食欲不振などが起こりやすくなるのです。
東洋医学から見た「春」と心の関係
東洋医学では、春は「肝(かん)」の働きが活発になる季節と考えられています。
肝には
- 気(エネルギー)を全身に巡らせる
- 感情のバランスを保つ
という働きがあって、冬の間に温存していたエネルギーを体に巡らせたり、古くなってしまった老廃物を体から出したりするために働いてくれています。
しかしこの肝の働きが盛んになりすぎると自動車がアクセル全開になっているような状態で気の巡りが暴走したり、反対に肝の働きが弱っているとエネルギーが滞ってしまったり不調を起こします。
感情も肝の働きの影響を受けてバランスが崩れやすく、イライラしやすい、気持ちが落ち着かない、不安感が強くなるのどを起こします。
春先の不調は、「心が弱いから」ではなく、季節によって起こるヒトの自然な変化と捉えることが大切です。
今日からできるセルフケア① ツボ押し
ツボ押しは気の巡りを整え、自律神経を落ち着かせるセルフケアとして、手軽でおすすめです。
労宮(ろうきゅう)
手のひらの中央にあるツボで、緊張やイライラを鎮める働きがあります。反対の親指で、深呼吸をしながら「気持ちいい」と感じる強さでゆっくり押してみましょう。缶コーヒーなどを使って労宮を温めるように手のひらにあてるのもおススメです。
神門(しんもん)
手首の内側、小指側のくぼみにあるツボです。不安感や気持ちの高ぶり、眠りの質が気になる方に向いています。
寝る前のリラックスタイムに行うのがおすすめです。
強く押しすぎず、呼吸と合わせて行うことがポイントです。
太衝(たいしょう)
足の甲、親指と人差し指の骨の間を指でなぞっていき、へこみを感じるところにあります。
東洋医学では、気の巡りを整え、気持ちをゆるめる代表的なツボです。押すと痛みが強い場合は入浴中など足が温かいときに押してみましょう。
今日からできるセルフケア② 耳のケア
耳は自律神経と深い関係がある部位です。忙しい方でも取り入れやすい方法として、耳のケアもおすすめです。
- 耳全体をやさしくつまんで上下に引っ張る
- 円を描くようにゆっくり回す
- 手で耳を包んで温める
朝の支度中や、緊張を感じたときに短時間行うだけでも、気持ちが落ち着きやすくなります。
他にも自律神経の影響を受けている呼吸や内臓や免疫力についても改善が期待できるので日常に取り入れて欲しいと思います。
春の不調は「のびのび過ごす」がコツ

春先のイライラや不安は、環境の変化に適応しようとする体の自然な変化です。
無理に抑え込もうとするのではなく、
- ・緩める
- ・巡らせる
という視点でケアを取り入れてみてください。
体と心がのびのび過ごせるようになるのが春先のコツです。
季節に合わせて自分を整えることが、春を心地よく過ごすための第一歩になります。



