【健康情報】テレワークと目の疲れの関係性と対処法
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、急速に進んだ「テレワーク」という働き方。パソコンでの作業が増加しており、目には大きな負担がかかっています。さらに仕事の合間のプライベートタイムにも、ついついスマホに手が・・・
このように、目は休みなく液晶画面とにらめっこ!長時間画面を見続けること、そして今の時季は空気の乾燥もプラスされ、目の疲れや乾燥に悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。コンタクトレンズを使用されている方はなおさらかもしれませんね。
目の疲れは、頭痛や肩こりなどの体調不良にもつながる可能性もありますから、疲れをためこまないようにしたいですね。
どうして目は疲れるの?
パソコンの画面を長時間見続けると、目の酷使はもちろんのこと、画面を凝視することでまばたきの回数が減り、目が乾いた状態になりやすく、さらに目の不快感や見えにくさを引き起こします。
目は距離に応じて、カメラのレンズのような働きをする水晶体の厚さを変えながらピントを合わせています。それを調節しているのが毛様体筋という筋肉です。毛様体筋は縮んだり緩んだりしながら水晶体の厚さを変えているのですが、パソコン作業のように近くの物を長く見るような場合は、毛様体筋はずっと緊張している状態になり、負担がかかって疲れやすくなります。
また、まばたきの回数が減ることによるドライアイ。目がゴロゴロしたり、物がかすんで見えたり、なんとなく不快感はありませんか?まばたきによって目の表面に涙の膜ができますが、目が正常な働きをするためには涙は欠かせないもので、目を外界の異物やバイ菌から守ったり、角膜に酸素や栄養素を届けたり、鮮明な像を結べるように角膜表面を滑らかに保っています。
今の時季のように空気が乾燥していると涙の蒸発量が多くなり、目の渇きを感じやすくなったり、さらにコンタクトレンズを装用していると、角膜にフタをしている状態になり、涙が十分に行き渡らなくなります。ドライアイは目の表面に傷がつきやすく、角膜や結膜の健康まで損なわれる可能性もあります。ドライアイには様々な要因があり、眼科での診療や治療が必要なこともあるので、気になる場合は眼科医に相談してみましょう。
あなたの涙の分泌量をチェック!
まばたきをしないで、目を何秒間開けていられますか?10秒間開けることができれば、涙の分泌量は正常といえます。
対処法は?
時々遠くを見たり、1時間に10分程度目を休ませる
意識してまばたきの回数を増やす
温めて血行をよくする(目の周りの筋肉がほぐれ、新陳代謝を改善)
リラックスタイムをつくる(副交感神経優位の状態になると、涙の分泌が促進)
目薬の活用
ドライアイ症状などには、涙に近い成分の人口涙液や目に潤いを与える成分配合の目薬を、パソコン作業などでの疲れ目には、ピント調整機能を改善する成分や目の新陳代謝を活発にする成分配合の目薬を選びましょう。
*目薬の有効なさし方
容器の先端がまつげに触れないように点眼します。
点眼後はしばらく目頭を押さえ目を閉じ、成分を目全体に行き渡らせましょう。
環境の影響も大きいので、次のようなことも試してみましょう。
視線がやや下向きになるように画面の高さを調節する
エアコンの風が目に直接あたらないようにする
照明や画面がまぶしすぎないようにする
室内の湿度を調節する(加湿器の使用など)
大切な目です。
しっかり労わってあげましょう。
監修:薬剤師 生本 直美
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