足趾の変形・ゆがみ

足趾は普段履いている靴や歩き方などの生活習慣によって変形してしまうことがあります。 特に多く見られるのがヒール等の先が細くなった靴を履き続ける事で親指が人差し指側に曲ってしまう変形です。また親指だけでなく、小指も変形が起きやすい部位です。変形が進行していくと指の付け根にタコが出来やすくなったりと歩行時に痛みがでるようになります。

日常生活から考えられる原因

1 足の形に合わない靴を履いている場合

ハイヒールや細いスニーカーなどを履き続けると足の指に負担がかかり変形してしまうことがあります。また近年では靴を履いている時間が長くなっており、裸足になる時間が短くなっているため、足の指の筋肉を使う機会が減り筋力が低下することも原因の1つです。

2 猫背や反り腰などの姿勢や歩き方の問題

姿勢が悪かったり、歩き方ががに股や内股になっている方で足の変形を伴っている方は多くいます。足の変形は癖や生活習慣からくる事も多いため、普段から意識することが大切です。

足趾の変形・ゆがみをともなう疾患

1 外反母趾

足の親指が小指側に曲がる変形で、親指の付け根が内側に突出してくるため、靴に当たり炎症が起こり腫れや痛みが出ます。ひどくなると靴を履いていなくても痛みが出ます。圧倒的に女性に多く、10歳代に発症するものと40歳代以降に発症するものとがあります。10歳代に発症するものでは、生まれつき親指が長かったり偏平足であったりという特徴があります。40歳代以降のものでは、履いている靴の影響や体重の増加、筋力低下、関節リウマチなどさまざまな要因があります。

2 内反小趾

足の小指が親指側に曲がる変形です。外反母趾と合併することが多く、症状も同様で、小指の付け根が靴に当たることで炎症を起こし腫れや痛みが出ます。踵の高い靴を履く人や、O脚などで小指側に体重がかかりやすい人に多く見られます。

3 ハンマートウ(槌趾)・かぎ爪趾

外反母趾で人さし指が親指に押されたり、関節リウマチに伴い起こる変形で、指が「くの字」に曲がります。指の甲側が靴に当たることで炎症や潰瘍を引き起こし痛みが出ることがあります。幅の広い靴を履いたり、つま先用のパッドやサポーターで指を保護します。

対処法

専門家に相談する

原因が特定できないまま自己判断で無理に動かすとかえって悪化してしまう恐れもあり注意が必要です。
痛みが強い場合や痛みが続く場合は我慢せず、専門家の指示を仰ぐことをおすすめします。

痛みで困っている時、適切な解決方法を教えてもらえるのでまずは相談してみましょう。

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監修:理学療法士 門脇 章人

トレーニングで鍛える

足底の筋肉の働きを強化する運動


動画提供元:株式会社リハサク