足・足裏の変形・ゆがみ
足は通常土踏まずと呼ばれるアーチを形成しています。運動不足や加齢によって筋力が落ちたり、肥満によって負荷がふえること等によってアーチが落ちてしまうことがあります。体の土台である足元のバランスが崩れてしまうことで膝や腰なども負担がかかってしまいます。
日常生活から考えられる原因
1 ハイヒールや合わない靴を履き続けて起きるもの
先が細く負担が大きいハイヒールを履き続けていると負担が重なり疲労がたまることでアーチが崩れてしまいます。また足の形に合ってないスニーカーなどでも足裏の筋が使えずにアーチが崩れることがあります。
2 体重の増加によるもの
急に体重が増えると体重を支えることによる足への負担が大きくなります。急激な体重の増加は全身に負担がかかり注意が必要です。
3 運動不足や長時間の立ち仕事によるもの
運動不足で筋力が落ちてしまっていたり、長時間の立ち仕事をなどはアーチが崩れる大きな原因の1つです。
足・足裏の変形・ゆがみをともなう疾患
1 偏平足
足の土踏まず(縦アーチ)が低下した状態を偏平足と言います。小児の頃から続く偏平足では痛みはほとんどありませんが、中年期以降で体重増加、筋力低下や靱帯の緩みなどが原因となり変形が進むと、内くるぶしの周りに痛みや腫れが生じることがあります。また外反母趾、変形性足関節症などの原因になります。
2 開張足
足の指の付け根を結ぶ横のアーチがくずれ、扇状に横に広がってしまう状態です。指の付け根に直接体重がかかるためタコができたり、外反母趾や内反小趾の原因となります。ハイヒールなど踵の高い靴を履く女性に多く、重心が足の前方に移動するため横アーチに負担がかかりやすくなります。
対処法
専門家に相談する
原因が特定できないまま自己判断で無理に動かすとかえって悪化してしまう恐れもあり注意が必要です。
痛みが強い場合や痛みが続く場合は我慢せず、専門家の指示を仰ぐことをおすすめします。
痛みで困っている時、適切な解決方法を教えてもらえるのでまずは相談してみましょう。
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監修:理学療法士 門脇 章人