耳を押すだけで痩せる?耳ツボダイエットの仕組み・位置・押し方まとめ

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 第1章|耳ツボダイエットの仕組みと魅力


耳には100以上のツボがある

私たちの体には、無数のツボ(経穴)が存在しています。肩こりで押す肩井(けんせい)や、目の疲れに効く晴明(せいめい)など、有名なツボを一度は聞いたことがある人も多いでしょう。

実は、ツボは体の表面だけでなく「耳」にもたくさん存在します。その数、なんと100カ所以上!しかも、全身の臓器や器官とつながる“縮図”のような配置になっているんです。

たとえば、耳たぶのあたりには顔や頭部に対応するツボ、耳の内側には内臓系のツボ、耳 の上部には手足や腰など、身体の各部位に対応するポイントがびっしりと並んでいます。

この「耳の中に全身が投影されている」構造は、東洋医学だけでなく、フランスの耳鍼 (オーリキュロセラピー)などでも重視されており、世界的にも注目されている考え方で す。

「食欲・代謝・ホルモン」にアプローチできる理由

では、なぜ耳を押すだけで“痩せる”ことにつながるのでしょうか? 耳ツボダイエットが注目されている理由は、大きく3つあります。


1. 食欲を抑えるツボがある 

耳には「飢点(きてん)」という、文字通り“空腹感”に関係するツボがあります。

ここを刺激することで脳の摂食中枢に働きかけ、無理な我慢をせずに食欲をコントロールしやすくなるのです。


2. 代謝に関わる臓器へアプローチできる 

胃や脾(消化吸収をつかさどる臓器)に対応するツボを刺激すると、消化機能が整い、栄養を効率よくエネルギーに変換できる“燃えやすい体”へ近づけます。


3. ホルモンバランスに働きかける 

内分泌系に関連するツボ(内分泌・腎上腺など)を刺激することで、自律神経やホルモンの乱れが整い、ストレスによる過食やPMSなどにも良い影響が期待されます。


 このように、耳には“痩せるために必要な要素”が揃っているのです。

しかも、ツボを押す行為は副作用が少なく、体質や年齢を問わず取り入れやすいのも魅力。薬やサプリに頼ることなく、自然な形で「痩せる力を引き出す」のが耳ツボダイエットの本質といえるでしょう。

なぜ耳なの?東洋医学から見る“耳の役割”

 東洋医学では、耳は「腎(じん)」と深くつながっていると考えられています。

腎とは、単なる臓器ではなく「生命エネルギー(=先天の気)」を貯蔵し、成長・老化・生殖・ホルモンの調整など、私たちの根本的な生命力を支える存在。

つまり、耳は「その人の生命力の状態が表れる場所」とされているのです。

耳が冷たい、耳たぶがしぼんでいる、耳の色が白っぽい――こうした変化は、腎のエネルギー不足や老化のサインともいわれます。

だからこそ、耳を刺激することで“腎”の働きを整え、若々しさや代謝、ホルモンバランスを引き上げる手助けができるとされています。

ダイエットというと「食べない・動く・我慢する」というイメージがありますが、東洋医学的に見ると、「痩せる=整う」こと。

耳からのアプローチは、まさに“体と心を整えた結果として痩せる”という理にかなった方 法なのです。

第2章|【図解なしでもわかる】代表的な“痩せツボ”とその位置

「耳ツボダイエットをやってみたいけれど、どこを押せばいいのかわからない」 そんな声をよく聞きます。

耳ツボは、ほんの数ミリのずれでまったく違う効果になってしまう繊細な世界。でも、コツさえつかめば、自分でもしっかりツボを見つけてケアすることができます。

ここでは、ダイエットをサポートする代表的なツボを5つ、場所・効果・押し方を交えてご紹介します。

1. 神門(しんもん)|心を落ち着かせ、ストレス食いを防ぐ

 まず押さえておきたいのが「神門」。 耳の上部、Y字の軟骨が交わるあたりにあるツボです。

このツボは、自律神経を整えたり、精神を安定させる効果があるとされ、「イライラしてつい食べてしまう」「甘いものがやめられない」という方にぴったり。

緊張や不安をやわらげ、リラックスを促すことで、自然と食欲も落ち着きやすくなりま す。

押し方のコツ: 人差し指と親指で耳を軽くはさみ、Y字のくぼみを探すようにマッサージするのが◎。深呼吸しながら押すと、よりリラックス効果が高まります。


2. 飢点(きてん)|空腹感をコントロール

次にご紹介するのは「飢点」。 耳の前側、顔と接する耳輪(じりん)のふちのあたり、ちょうど“おやつを我慢する気持ち”に効きそうな名前のツボです。

このツボは脳の満腹中枢に働きかけ、食欲そのものを落ち着かせてくれると言われていま す。

「ついつい間食がやめられない」「お腹がすいていないのに食べてしまう」 そんな方におすすめです。

押し方のコツ: 頬と耳の境目あたりを探り、ちょっと硬いポイントがあればそこを優しく数回押してみましょう。


3. 胃(い)・脾(ひ)|消化と代謝の土台を整える

ダイエットといえば「胃腸」の働きが重要。 食べたものをしっかり消化・吸収し、いらないものを排出することが、痩せやすい体への第 一歩です。

耳には「」「」に対応するツボもあります。耳の内側、軟骨があるあたり(耳甲介:じこうかい)のやや下側に位置しています。

このエリアを丁寧に押すことで、胃もたれやむくみ、代謝の低下を感じている方にぴったりです。

  

 ▶ 押し方のコツ: 指の腹を使って、耳の内側を円を描くようにやさしく押し流します。痛みを感じるポイントがあれば、そこを集中的に刺激してみましょう。


4. 内分泌(ないぶんぴつ)|ホルモンのバランスを整える

ホルモンの乱れは、太りやすさと直結します。特に更年期・月経不順・ストレス過多の方は要注意。

そんな方には「内分泌」のツボがおすすめ。 このツボは耳の内側、耳甲介の下方、耳の穴の少し下にあります。

ホルモンバランスを整えることで、体のリズムが整い、脂肪をためこみにくい状態を作ってくれるのが特徴です。


▶ 押し方のコツ: 綿棒などを使ってもOK。鏡を見ながら軽く刺激してあげましょう。痛すぎず、心地よい程度の圧がベストです。


5. 肺(はい)|デトックス&代謝サポート

最後に紹介するのは「」のツボ。 一見ダイエットと関係なさそうに思えますが、肺は「呼吸」や「水分代謝」に深く関わるため、実はとても重要。

耳の中央、耳の穴のすぐ外側にあるこのツボを刺激することで、代謝が促進され、むくみの解消や肌ツヤの改善も期待できます。


▶ 押し方のコツ: 耳の中心付近を上下に軽くなでるように刺激。朝のケアに取り入れると1日がすっきりとスタートできます。



正確な位置を意識して、“ツボの力”を最大限に 耳ツボの魅力は、簡単ですぐに始められて、自然な形で体に働きかけられること。

でも、効果を感じるには正確な位置が欠かせません。

自己流でも効果を感じる方もいますが、「変化が感じられない」と思ったときは、一度ツボ の位置を見直してみるとよいでしょう。

  

 次章では「ツボを正しく押すためのコツ」や、「続けやすくする工夫」について、具体的にご紹介します。

第3章|正しい押し方&セルフケアのコツ

 耳ツボダイエットの効果をしっかり実感するために、知っておきたいのが正しい押し方」と「続けやすくする工夫です。

いくら良いツボを選んでも、押し方が間違っていれば効果を感じにくく、逆に刺激しすぎると耳を痛めてしまうこともあります。 ここでは、初心者の方でも安心して取り入れられる、セルフケアの基本をお伝えします。

 押すタイミングは「1日3回」「食前」が基本

耳ツボを押すおすすめのタイミングは、朝・昼・晩の1日3回

とくに「食前」に刺激することで、食欲を抑える効果が高まりやすいとされています。

朝食前に押すことで代謝のスイッチが入り、昼食・夕食前は余分な食欲を穏やかにしてくれるサポートになります。

食後は内臓が活発に働いているため、ツボを押すと気分が悪くなることもあるので、できるだけ空腹時や体が軽いと感じる状態で行いましょう。

 指?綿棒?シール?押し方は目的で使い分けよう

耳ツボを刺激する方法はいくつかあります。

自分の目的やライフスタイルに合わせて、無理のない方法を選びましょう。


1. 指で押す

もっとも手軽で、場所を選ばずいつでもできる方法。親指と人差し指で耳を軽くはさみ、ツボの位置に「5秒間×5セット」程度の刺激を与える のが基本です。

▶ ポイント:強く押しすぎないこと。心地よい“痛気持ちいい”程度がベスト。赤く腫れるほどの刺激は 逆効果になります。

   

 2. 綿棒でピンポイントに

ツボの位置がわかっている方におすすめの方法。 綿棒の先端を使って、やさしく押し当てるように刺激します。

▶ ポイント: 特に小さなツボや、耳の内側の細かい部分を狙いたいときに便利です。


3.耳ツボシール(粒)を貼る

最近では、市販の「耳ツボシール」も多く販売されています。 金属の小さな粒がついたシールをツボに貼ることで、持続的な刺激が可能に。

▶ ポイント: 2~3日貼り続けてもOK。貼りっぱなしにせず、こまめに張り替えることで衛生面も保てます。

続けるコツは「ながら」でOK

毎日耳ツボを押す習慣を続けるには、“ながらケア”が一番おすすめです。

・朝のメイク前に鏡を見ながら

・通勤中、マスクの下でこっそり

・お風呂上がりのスキンケアのついでに

・寝る前のリラックスタイムに

1回あたり1分でも構いません。

「よし、やるぞ!」と気負わずに、“習慣のスキマに紛れ込ませる”感覚が続けるコツです。

また、スマホのリマインダー機能や、耳ツボ専用アプリなどを活用してもよいでしょう。

押しすぎ・間違った位置に要注意

耳はとてもデリケートな部位。ツボの場所を大きく外したまま強く押し続けると、かえって炎症や痛みを引き起こすこともあります。

また、同じ場所を力任せに何度も押すと、肌荒れや内出血の原因にもなるため注意しましょう。

初めは軽く触れる程度からスタートし、徐々に自分の「心地よい強さ」を見つけていくの が理想的です。

不安なときは、専門家に位置を確認してもらうのも良い方法です。

「耳に意識を向ける」だけでも変化が生まれる

東洋医学では、耳は「腎」と深くつながる生命力のアンテナ。

耳を刺激することは、単にダイエットをサポートするだけでなく、体の巡りやメンタルの安定、ホ ルモンバランスまで整えるきっかけになります。

さらに、耳を触るという“やさしい行為”そのものが、自分を大切にする時間となり、心身 のリズムを整えるセルフケアにもつながっていくのです。


耳ツボを押すという行為は、単なる「痩せたい」ための手段ではなく、 「本来の自分のリズムに戻る」ための優しいスイッチ

忙しい毎日の中で、ほんの1分。耳に触れるその時間が、体と心をゆるめる小さなきっかけになるかもしれません。

次の章では、耳ツボをもっと効果的に活かすための「日常習慣」についてご紹介します。

第4章|効果を感じやすくする5つの習慣

耳ツボダイエットを始めると、多くの人が「最初はやる気があるけど、続かない...」「押しているのに、あまり変化を感じない」といった壁にぶつかります。

でも、実は少しの工夫で「効果が出やすくなる」「続けやすくなる」方法があるんです。

ここでは、耳ツボの力を最大限に引き出すための“5つの習慣”をご紹介します。

1. 朝一番の「耳ほぐし」で1日が変わる

耳ツボを押すタイミングとして、もっとも効果的なのが「朝の習慣化」です。

 

寝起きの体は、血流や代謝がまだゆっくりした状態。そこで耳をマッサージすることで、交感神経がゆるやかに目覚め、1日のスイッチが入り ます。

おすすめは、顔を洗ったあとや歯みがきの後に、「両耳を軽く引っ張る → 耳全体をくるくるマッサージ → ツボを数か所刺激」 という簡単な流れを1分で終わらせること。

この“耳からの目覚まし”で、代謝も気分も軽くなることが実感できます。

2. 水分のとり方を見直すだけで巡りが変わる

東洋医学では「気・血・水」の巡りが整ってこそ、体も痩せやすくなると考えられていま す。

耳ツボを刺激しても、水の巡りが悪いままだと、むくみや冷えが解消されず、変化を感じ にくいことも。

そこで取り入れたいのが、「こまめな水分補給」。下記を意識してみましょう。

・冷たい飲み物より常温か白湯

・食事と食事の間に、少量ずつ分けて飲む

・朝起きたらまずコップ1杯の水(または白湯)

たったこれだけで、ツボ刺激と相乗効果で「デトックス力」がぐんと上がることが期待できます。

3. 「体を冷やさない」意識がツボの働きを助ける

耳ツボはあくまで“スイッチ”。

そのスイッチがきちんと働くためには、体の中の“環境”が整っていることが大前提です。特に女性は冷えやすく、ホルモンのバランスが乱れやすいため、「温める」意識が大切。下記を参考にしてみてください。

・湯船に浸かる(できれば15分以上)

・首・足首・お腹は冷やさない

・生姜やシナモンなど温め食材を食事に取り入れる

耳ツボだけに頼るのではなく、「体の内側から整える」サポートをすることで、ツボの効果を感じやすくなります。

4. 食事を“減らす”より“質を見直す”

 耳ツボには「食欲を抑える」作用が期待できるツボが多くありますが、過剰な食事制限や極端なダイエットをすると、体がストレスを感じて逆効果に。

おすすめは、「何を食べるか?」に意識を向けることです。

・コンビニ食→手づくりの味噌汁をプラス

・パンや麺→お米中心に変えてみる

・お菓子→ドライフルーツやナッツへ置き換え

“ほんの少しだけ整える”だけで、ツボの働きと相乗効果が生まれ、ストレスのないダイエットが期待できます。

5. 目標より「変化」に目を向けると、続く

耳ツボダイエットは、即効性より“体質の変化”を楽しむ方法です。

体重が減った・ウエストが細くなった――そんな変化ももちろんうれしいですが、

・食後に眠くなりにくくなった

・間食の量が減ってきた

・朝の目覚めがよくなった

などの「小さな変化」に気づくことが、何よりのモチベーションになります。

おすすめは、手帳やスマホに「今日の自分の変化」を1行メモすること。 自分の体と心に意識を向けることで、自然と続けたくなる習慣になります。

耳ツボは「習慣」と「環境」で効き方が変わる

いかがでしたか?

耳ツボダイエットは、“押すだけ”という手軽さの反面、「ただ押せば痩せる」わけではあ りません。

自分の暮らしにどう取り入れるか?

どんな体の土台をつくるか?

そこにちょっと意識を向けるだけで、耳ツボの力は何倍にも引き出されます。

あなたが今日から取り入れられること、ひとつでいいんです。 耳に優しく触れながら、「わたし、変わりたいんだ」と自分に語りかけてみてください。

その積み重ねが、やがて“自然に痩せていく体”をつくってくれるはずです。

第5章|こんな人におすすめ!耳ツボダイエット診断


耳ツボダイエットは「誰にでも合う魔法の方法」というわけではありません。

でも実は、“ある傾向”がある人ほど、その効果を実感しやすいと言われています。

ここでは、「あなたはどのタイプ?」という診断形式で、耳ツボダイエットが向いている人の特徴と、タイプ別のおすすめポイントをお伝えします。

【診断】あなたはいくつ当てはまりますか?

以下の質問に「YES」が多いほど、耳ツボダイエットとの相性が良いタイプです。

□ 食べる量はそこまで多くないのに、なぜか痩せにくい

□ ストレスを感じると甘いものやジャンクフードに手が伸びる

□ 生理前になると食欲が止まらない

□ 代謝が落ちてきたと感じる(体温が低い・汗をかきにくい)

□ 運動が苦手、または継続できない

□ 痩せたいけれど、無理な食事制限はしたくない

□ 病院の数値では「異常なし」でも、なんとなく不調

□ 夜更かし・寝不足が続くと、太りやすくなる気がする

□ 年齢とともに肌の調子や便通が悪くなってきた

□ つい人と比べて落ち込みやすい、自信がない

0~2個:今すぐ始める必要はないかも。でも「予防」には◎

3~5個:軽めのケアからスタートがおすすめ

6個以上:耳ツボダイエットの効果を感じやすい体質です!

タイプ別おすすめポイントと注意点

では、よく見られる3タイプに分けて、それぞれに合う耳ツボダイエットの活用法をご紹介します。


【タイプ1「食欲コントロールが苦手」タイプ】

特徴

・ついつい間食してしまう

・満腹感を感じにくい

・食べた後に後悔することが多い

おすすめツボ

・飢点(食欲抑制)

・神門(ストレスケア)

・内分泌(ホルモンバランス)

ポイント

まずは食前に耳ツボを刺激する習慣から。 シールを貼って持続刺激すると、間食防止に効果が期待できます。


【タイプ2「代謝が低く、むくみやすい」タイプ

特徴

・手足が冷たい

・夕方に靴下の跡が残る ・運動しても汗をかきにくい

おすすめツボ

・胃・脾(消化と水分代謝)

・肺(水の巡り)

・腎(エネルギー源)

ポイント

耳ツボに加えて、温活や白湯習慣も取り入れて。 水分代謝が整えば、むくみだけでなく「顔の輪郭」もスッキリしてくるでしょう。


【タイプ3「ストレス太り・PMS」タイプ】

特徴

・イライラすると食べてしまう

 ・生理前は気分が不安定

・夜遅くまでスマホを見ている

おすすめツボ

・神門(自律神経)

・内分泌(ホルモン調整)

・耳たぶ周辺(リラックス)

ポイント

ストレス由来の不調が多いタイプ。 耳をマッサージする「夜のリセット習慣」で、体と心を整えましょう。

「あなたに合う」方法が、耳ツボダイエットのカギ

ダイエットと聞くと、多くの人が「体重を減らすこと」に意識を向けがち。

でも実は「なぜ太るのか?」という原因は人によって異なり、その人の生活や体質に寄り添った方法こそ、成果につながるのです。


耳ツボダイエットの魅力は、まさに「自分に合わせて選べること」。

どのツボを、いつ、どんな風に刺激するか――それを少しずつ調整していくことで、無理 なく自然に、あなたにとっての“ベストなダイエット”が見つかります。

「痩せたい」と願う気持ちは、誰にとっても真剣なもの。

でも焦らなくて大丈夫。

耳ツボに触れるたび、自分の体に意識を向けるたびに、“整う力”は少しずつ目を覚まして いきます。

この章の診断をきっかけに、「わたしって、こんな傾向があるんだな」と優しく自分を見つめてみてください。

そこからが、耳ツボダイエットの第一歩です。

第6章|まず1週間、耳を押してみよう

耳ツボダイエットについて学んできたあなた。 ここまで読んだということは、きっと「やってみようかな」と、心のどこかで感じている はずです。


 でも、いざ実践となると「どこから始めたらいいの?」と迷ってしまう方も多いもの。

だからこそ、最初は「たった1週間だけやってみる」ことを目標にしてみてください。


【1週間チャレンジ】

耳ツボダイエットの基本プラン 以下の流れを毎日取り入れてみましょう。


朝起きたら:耳全体を軽くマッサージ(30秒)

→ 飢点・神門・胃・内分泌など、気になるツボを1か所ずつ5秒×3セット


食前:昼食・夕食の前に、耳ツボシールの刺激 or 指で軽く押す

→「今の空腹は本物?」と自分に問いかける習慣に


夜寝る前: 深呼吸しながら、神門をゆっくり10秒刺激×2セット

→ 自律神経を整えて眠りの質を上げる効果

耳を押す時間は、1日あたり合計2~3分ほど。 これだけでも、体と心に“変化の種”がまかれます。


【記録をつけると効果が見えやすい】

変化に気づきやすくするには、「ちょこっと記録」が役立ちます。 以下のようなメモをスマホや手帳に残してみてください。

• 耳ツボを押した時間

• 体調(睡眠・便通・気分など)

• 食欲や食事内容の変化

• 体重や体型の気づき(なくてもOK)

変化は、数字より“感覚”に表れやすいもの。

「なんだか調子いいな」「今日は甘いもの食べたくなかったな」といった、小さな変化に気づけるようになると、耳ツボの面白さが一気に広がります。


【完璧を目指さない。できる日だけで大丈夫】

 耳ツボダイエットの魅力は、「できる日だけやればいい」「すきま時間でできる」という 気軽さにあります。

たとえば、仕事で忙しい日は夜だけ。 旅行中はシールだけ貼っておく。 そういう柔軟さこそが、長く続くコツ。

“全部やろうとしない”ことが、結局は“続けられる”ことにつながります。

 終わりに|あなたの中にある「整える力」を、信じて

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。

耳ツボダイエットは、「耳を押すだけで痩せる」という一見シンプルな方法に見えます。

でも、その本質は「自分の体に目を向ける」こと、そして「自分の力で整える」ことにあ ります。

私たちの体は、本来とても優秀です。 少しのきっかけがあれば、体はちゃんと反応し、整えようとし、元に戻ろうとする力を持っ ています。

耳ツボはそのスイッチ。 あなたが“自分に触れる”その優しい手が、体にとっては何よりの応援なのです。

痩せることだけがゴールではありません。

心が軽くなること、前より元気になること、自分を好きになれること―― そのすべてが「整った証」であり、耳ツボダイエットの成果です。

どうか焦らず、楽しみながら、自分を労わる時間として耳に触れてみてください。

きっと、あなたの中に眠っていた「整える力」が、少しずつ目を覚ましていくはずです。


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