産前産後、骨盤ベルトって必要?

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出産準備を進めていく中で、「骨盤ベルト」というキーワードに出会うことがありませんか。

昨今では、出産入院のための持ち物リストの中に骨盤ベルトと明記されていたり、出産した病院から骨盤ベルトをいただいたりというようなこともあるかと思います。


私が産前産後ケアをさせていただく中で、骨盤ベルトについて以下のようなことをよく耳にします。


・骨盤ベルトは持っているけれど、使っていない

・正しい使い方がわからない

・使っていても途中でずれてしまう

・トイレ時の付け外しが煩わしくて使わなくなった


育児をしながら、その都度ベルトの着脱までするのは大変そう…と感じる方もいらっしゃるかもしれないですね。

また、妊娠中に使用する骨盤ベルトの目的と、出産後に使用する骨盤ベルトの目的は全く異なるものになります。

そこで今回のコラムを通して、ベルトの目的を知っていただき、快適な妊娠生活・育児をしていただければと思います。


妊娠中に骨盤ベルトを使う目的

ここ十数年の間で、ママになる女性の筋力低下が著しいと感じています。

デスクワークで日々の活動量が極端に少なかったり、移動は電車や車がメインで歩くことが減るという傾向から、筋力低下気味の方、姿勢不良で骨盤を倒さないと座れないという方が増加していると言われています。

そういったことが原因で、お腹の赤ちゃんの成長とともにガニ股気味になり、お腹を前に突き出すような姿勢になりやすくなります。さらに妊娠中はホルモンの影響で「靭帯がゆるくなる」こともあり、姿勢の崩れや動作などから腰痛も引き起こしやすくなると考えられます。


そこで、前に突き出したお腹や姿勢の崩れからの腰痛をサポートするためにも骨盤ベルトの装着をおススメします。

装着時は、お腹を下から持ち上げるようにベルトをゆったり巻くことで、動きやすくなったり、腰痛の軽減に働きかけることができます。まさに、お腹を支えるための妊婦さんへのアイテムとも言えるでしょう。


出産直後の骨盤ベルト

普段動くことがない骨盤の関節が動くことによって赤ちゃんを産み出してくれるため、

出産後の子宮の形が元のサイズに戻るまでは、動いてしまった骨盤をサポートしてください。


目安としては、産後1ヶ月までは、恥骨の高さで巻いてもらうことを理想としています。

ただし、帝王切開の場合は、傷に骨盤ベルトが当たって痛みを発することがあります。その場合は、腹帯や腹巻などを腹部に巻き、傷を保護することを最優先にしてください。


産後1ヶ月以降

骨盤を締めるためだけに骨盤ベルトを巻くのではありません。

産後1ヶ月以降の骨盤ベルトは、自分の姿勢や骨盤の角度を良い状態に保つために巻きます。

出産後は筋力が落ちているため、育児や家事に追われる日々の中、前かがみ・しゃがむ・立つといった動作に力が入りにくく感じると思います。さらに、本来であればお腹で踏ん張るところを、上半身の動きや姿勢保持を腰背部の筋肉に頼りすぎることで、腰や背中に痛みが出てきたり、腹圧を高めることができずに、ぎっくり腰になってしまうママもいます。


そのため、産後1ヶ月以降、骨盤ベルトを装着することで、腰部の負担を軽減し、姿勢を意識しやすくなります。

装着する位置も「仙腸関節」の高さで巻くことにより、お腹に力が入りやすくなり、腰部の負担を軽減しやすいです。骨盤を    

まっすぐに保つことによって、腹筋を使うチャンスを格段に広げるため、お腹の深い筋肉まで使えると自然と良い姿勢、良いスタイルを作りやすくなります。


最後に

育児中は自分のことへの優先順位が下がりがちですが、骨盤ベルトを装着することで座り方を意識したり、自分の体のフォームはどんな形状になっているかに気持ちを向けやすくなります。

妊娠期から産後育児中、時期によって骨盤ベルトの目的が変わりますので、何のためにこの骨盤ベルトを巻いているのかということを明確にして活用していただければと思います。

これをキッカケに、産後の大切な期間をしっかりサポートしませんか。





執筆者

トータルケアまえいけグループ
あさひ整骨院
日本橋浜町院
鍼灸師
柔道整復師

今村 匡子

(いまむら きょうこ)


【運営】

  • オンラインサロン「産後ケアを学ぶサロン」


【受賞】

  • DMM.com治療家オンラインサロン講師金賞


【著書】

  • 『産後リセット体操で妊娠前よりきれいにやせる!』(青春出版社)

  • 『「やせたい」なんてひと言もいってないのにやせた1分ねじれ筋のばし』(サンマーク出版)

  • 東洋経済オンラインビジネスニュースサイト著者

  • その他、全国紙、地方新聞、雑誌、週刊誌取材多数。講演、セミナーは年間50件を越える。


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