【育児中ママのお悩み】産後の頭痛にご注意!

記事

出産を経て、家事や育児などの日々に追われ、身体的に無理をすることが増えていませんか。

子どもの愛らしさになんとか乗り切ることが出来ても、抱っこや授乳の姿勢で、首・肩まわりの筋肉は緊張しやすくなります。
今回は、産後の頭痛を少しでも和らげられるようなストレッチをご紹介します。


産後の頭痛はなぜあるの?

赤ちゃんの首を支えながらの沐浴や、肩に力を入れての抱っこ、授乳の下向き加減の姿勢も少なからず影響しやすいと考えられます。何気ない動作や姿勢が、首・肩の筋肉の緊張から頭痛に発展することが可能性として考えられます。


さらに妊娠中は、活動量が妊娠前よりも減っていることが多く、とくにお腹周りは背骨の動きに制限がかかるため、体幹の筋力低下を伴います。そのような状況下で、育児をされるママさんを今までにたくさん見てきました。

そこで共通して言えることは、体幹の筋力が低下している状態で、自分の体と赤ちゃんを支えるとなれば、過度に力むのも必然ということです。

そういった環境で、首・肩まわりの緊張が続くと、筋肉中を走行する血管の血の流れに影響することも考えられます。

そのため、首・肩の筋肉の緊張は、血行不良と睡眠不足が重なると「緊張型頭痛」を生じさせる原因になります。

授乳期の頭痛であれば、安易に薬も飲みにくいため、尚更つらいものです。

育児は24時間待ったなしですので、痛くてもゆっくり休んでいる場合ではないことも「ママあるある」ではないでしょうか。
頭痛はストレス度が高く、見た目の変化を伴わない場合は周囲からも気付かれにくいので、1人で我慢している・・・なんてこともあります。

「頭痛解消」をネット検索すると、ストレスを避ける・適度な運動などが対処法に出てきますが、子供を預けてジムやランニングに出かけることが可能なママさんはどれほどいるでしょうか。育児中の女性には、なかなかハードルの高い解決策のように感じます。


筋肉の緊張を和らげるために

血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれ、疲労回復の一助にもなるものとして、何が浮かびますか?

ズバリそれは「入浴」です。1015分ゆったりと浸かることをおすすめします。


しかしながら、なかなか1人で入浴する機会が少ない・育児でゆっくりお風呂に入るのが難しい方もいらっしゃるかと思います。

そういった方は、是非、簡単なストレッチをしてみませんか?

首・肩の筋肉の緊張からくる頭痛は、「姿勢」の影響を大きく受けるので、猫背の改善が期待できるストレッチが効果的です。

下記写真のように壁に手をついて、胸部を伸ばすように30秒キープしていただくとストレッチ効果が期待でき、フォームが整いやすくなります。キープ時の角度は個人差もありますが、痛みのない程度で気持ちよく伸びが感じられる程度を参考にしてみてください。左右交互にしていただくことで、抱っこの際に首・肩・腕の力だけでなく、胸部の筋肉も導引しやすくなります。

ぜひ、11回実施してみてください。


育児中は大変な時期ですが、隙間時間に取り組めるストレッチやエクササイズをコツコツすることで、体調も整いやすくなります。かわいいお子さんのすくすくと成長していく姿を見ながら、楽しい育児ライフを過ごしませんか。


執筆者

トータルケアまえいけグループ
あさひ整骨院
日本橋浜町院
鍼灸師
柔道整復師

今村 匡子

(いまむら きょうこ)


【運営】

  • オンラインサロン「産後ケアを学ぶサロン」


    【著書】

    『大丈夫なふりして生きてる人の体に効く こわばり筋ほぐし 』(サンマーク出版)

    • 『産後リセット体操で妊娠前よりきれいにやせる!』(青春出版社)

    • 『「やせたい」なんてひと言もいってないのにやせた1分ねじれ筋のばし』(サンマーク出版)

    • 東洋経済オンラインビジネスニュースサイト著者

    • その他、全国紙、地方新聞、雑誌、週刊誌取材多数。講演、セミナーは年間50件を越える。

    Facebook
    X
    Line

    お悩み別カテゴリ