膝下前面の腫れ

スポーツを頻繁に行っている小学生から中学生にかけてよく発生し、膝のお皿の少し下あたりに腫れが起き、押すと痛みが出ます。膝を強く曲げようとした際や、飛び跳ねたりボールを蹴るなどの動作でも痛みが出てきます。

日常生活から考えられる原因

1 小、中学生の膝の使いすぎによるもの

過度の運動によって、筋肉を使い過ぎると、まだ成長しきっていない小・中学生では、骨と筋肉の間が強く引張られることで炎症がおき腫れることがあります。

小、中学生の過度の運動によって炎症がおき、膝下前面が腫れることがあります

2 子どもの成長によるもの

子どもが大人への成長していく段階で痛みや腫れがでることがあります。
一過性のものがほとんどで、大人の体に成長していくにつれて痛みが無くなっていきます。

膝下前面の腫れをともなう疾患

1 オスグッド・シュラッター病

膝を伸ばす太ももの筋肉(大腿四頭筋)が膝下の腱(膝蓋腱)を介してすねの上部を繰り返し引張ることで、痛みと腫れが生じる疾患です。スポーツなどによる使い過ぎが主な原因で、成長期の小児に多いと言われています。運動を制限したり、膝周りの筋肉のストレッチやサポーターを装着することが有効です。経過とともに自然治癒する場合が多いですが、骨の出っ張りはそのままのことが多いようです。

オスグッド・シュラッター病

対処法

専門家に相談する

原因が特定できないまま自己判断で無理に動かすとかえって悪化してしまう恐れもあり注意が必要です。
痛みが強い場合や痛みが続く場合は我慢せず、専門家の指示を仰ぐことをおすすめします。

痛みで困っている時、適切な解決方法を教えてもらえるのでまずは相談してみましょう。

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監修:理学療法士 門脇 章人

セルフケアでメンテナンス

アイシング(膝関節)


回数:15分×1セット

STEP1:アイスパックを腫脹部位に乗せます。
STEP2:バンドやタオルを巻きつけます。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。


動画提供元:株式会社リハサク