ふくらはぎの痛み

膝から足首にかけて裏側の膨れた部分が痛むこと言います。ふくらはぎは【第2の心臓】とも呼ばれ、下半身に巡ってきた血液を心臓に戻すポンプの役割も持っています。ストレッチをせずに運動をしたり、水分不足などでいわゆるこむら返りを起こすことがあります。一時的な痛みで終わる場合と継続して痛みが出ることもあるので注意しましょう

日常生活から考えられる原因

1 水分不足や運動不足による筋の緊張

急な運動や水分不足の状態でふくらはぎを動かすと筋肉が痙攣を起こし、痛みがでます。無理な運動は禁物で運動をする際は小まめな水分補給を心がけましょう。

2 疲労や急激な運動による痛み

疲労が蓄積している状態で動かしたり、急激に筋を使うと筋肉の繊維が断裂を起こすことがあります。局所的に痛むことが多く、力が入りにくくなります。痛めてすぐの時は患部を安静にしてアイシングをおこないましょう。

3 しびれを伴うもの

臀部から足にかけて太い神経が走行しています。その神経が何らかの原因によって刺激されしびれるような痛みを感じる事があります。どこの部位が神経を刺激しているのか特定していくことが重要です。

ふくらはぎの痛みをともなう疾患

1 肉離れ

急激に筋肉が収縮したり、打撲などの外から強い力が加わったりすることで、筋線維が部分的に断裂した状態をいわゆる「肉ばなれ」と言い、断裂した部位に痛みを生じます。ふくらはぎ(腓腹筋)や太ももの前面(大腿四頭筋)・後面(ハムストリングス)に起こりやすいと言われています。スポーツによるものが多く、ストレッチの不足や急激なジャンプやダッシュ動作、他選手との接触が原因となります。ひどい場合は断裂した部分が凹んでしまうことがあります。

2 シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)

スポーツによる使い過ぎ症候群(オーバーユース)の1つで、すねの中央から下の内側に痛みを生じ、押さえると痛みが増します。筋肉が繰り返し収縮することで付着している骨との間に力がかかり、炎症が起きている状態です。偏平足などの変形があると起こりやすいと言われています。原則としては、スポーツ活動を制限したり、ふくらはぎの筋肉をストレッチします。

3 梨状筋症候群(坐骨神経麻痺)

お尻の奥にある筋群(梨状筋など)の使い過ぎによって、その間を通る坐骨神経が圧迫されることで、お尻や太ももの裏側からふくらはぎにかけて広がるようなしびれや痛み(坐骨神経痛)を生じる疾患です。ランニングやマラソンなど股関節を繰り返し動かしているときや運動後に発症します。仰向けになって膝を伸ばしたまま脚を持ち上げていくと、症状が強くなります。梨状筋などのお尻の奥の筋肉をストレッチすることが有効ですが、難治例では手術をしたり、腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症を併発している場合があります。

4 腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症

腰の疾患に現れる症状の1つとして、ふくらはぎの外側に痛みやしびれを生じる場合が多くあります。
○腰椎椎間板ヘルニア→背骨をつなぎクッションの役割をする椎間板の一部が、加齢やスポーツなどが原因で飛び出てしまうことで、神経を圧迫し腰やお尻、脚の痛みやしびれ(坐骨神経痛)を引き起こします。痛みを和らげるために側弯症がおこる場合があります。10~60歳代の幅広い年代で発症し、発生する部位によって筋力が低下して動きがぎこちなくなったり感覚が鈍くなることがあります。ぎっくり腰などに伴って症状が急激に生じる場合と、慢性的に同じ姿勢をとり続けるなどして徐々に発症する場合があります。
○腰部脊柱管狭窄症→加齢やケガによる背骨の変形(変形性脊椎症、腰椎分離症・分離すべり症など)が原因で、背骨の中を通る神経が骨や筋肉など周囲の組織によって圧迫され、両側もしくは片側のお尻や脚にしびれや痛み(坐骨神経痛)を生じます。また最も特徴的な症状として「神経性間欠跛行」というものがあり、長時間歩くと症状がひどくなりますが、姿勢を変えてしばらく休むと症状がなくなり再び歩くことができます。薬やブロック注射、サポーター着用などの保存療法が第一選択ですが、症状が長期にわたって改善しない場合は手術が適用されることもあります。

5 偏平足

足が疲れやすい、ふくらはぎが張るといった症状の原因として、偏平足が考えられることがあります。足の土踏まず(縦アーチ)が低下した状態を偏平足と言います。小児の頃から続く偏平足では症状はほとんどありませんが、中年期以降で体重増加、筋力低下や靱帯の緩みなどが原因となり変形が進むと、本来の縦アーチの機能である衝撃吸収ができなくなることで、足やふくらはぎに疲労が蓄積されます。

対処法

専門家に相談する

原因が特定できないまま自己判断で無理に動かすとかえって悪化してしまう恐れもあり注意が必要です。
痛みが強い場合や痛みが続く場合は我慢せず、専門家の指示を仰ぐことをおすすめします。

痛みで困っている時、適切な解決方法を教えてもらえるのでまずは相談してみましょう。

⇒【ふくらはぎの痛みについて】相談できる院・施術所を見る


監修:理学療法士 門脇 章人

トレーニングで鍛える

ふくらはぎの筋力を強化する運動


回数:10回×3セット

STEP1:両足を肩幅よりも開きます。
STEP2:踵をできる限り高く上げます。
STEP3:ゆっくりと下ろします。
注意点:踵は真っ直ぐ上げる事を意識してください。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。

動画提供元:株式会社リハサク

セルフケアでメンテナンス

ふくらはぎの筋肉を柔らかくするストレッチ


回数:10秒×10セット

STEP1:壁に手をつき片足を前方に出します。
STEP2:前方の膝を曲げ、体重をかけます。
STEP3:踵を浮かさないように注意し、元の姿勢に戻ります。
注意点:踵が浮かないように注意してください。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。


動画提供元:株式会社リハサク

ふくらはぎの筋肉を柔らかくするストレッチ


回数:10秒×10セット

STEP1:片足を前方に出します。
STEP2:踵をつけたまま後方の膝を曲げます。ふくらはぎの筋肉が伸びた状態で保持します。
STEP3:元の姿勢に戻ります。
注意点:つま先が外を向かないように注意してください。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。

動画提供元:株式会社リハサク